スタンス系はミニバンを凌駕する
スポーツカーのドレスアップ
宮城県のスポーツランドSUGOというサーキットを舞台に開催している影響か、スポーツカーのドレスアップが多かった11月3日の「SAM(SUGOオールジャンルミーティング)」。
なかでも目に付いたのは日産車、フェアレディZとスカイラインのエントリーだ。特にZ33は中古車の価格もこなれてきたし、思い切りイジるにはベストな素材かも?
ドレスアップの定番といえワゴン&ミニバン、そして東北は昔からセダンも根強い人気を誇っている。走りやすい峠やサーキットが多いせいか、スポーツカーをドレスアップする人は決して多くなかった。
それが“スタンス系”の隆盛とともに、いささか流れが変わってきたようだ。SAMのドレスアップコンテストでもスタンスは独立したカテゴリーとされており、ざっと見たところスポーツカーの台数はワゴンやミニバンを脅かす勢い。
そのなかで多かったベース車を挙げるなら、断然フェアレディZとスカイラインだろう。Z33型フェアレディZやV35型スカイラインの安いモノなら50万円を切る価格だが、アメリカを意識させるワイド&ローなシルエットは今でも古さを感じさせない。
人気車種だけにアフターパーツも豊富にあり、カスタムベースとしてのあらゆる条件をクリア。ドレスアップの方向性もスタンスのみではなく、実用性を重視したシンプルなものから、ド派手なオーディオメイクまで千差万別だ。
当然ながらサーキットを走れるようなチューニングも可能だし、クルマ遊びの幅広さとしては数あるベース車両のなかでトップクラスかも知れない⁉︎
エアロやボディカラーは大人しめに、大胆なローダウンと鬼キャンでアピールするZ33型フェアレディZ。超ディープリムのメッシュホイールはパステルブルーに塗装され、その奥にはゴールドのブレンボが顔を見せる。『スタンス』にエントリー。
どのカテゴリーにも属さない『アナザー』にエントリーするV35型スカイライン/クーペ。内外装ともシンプルに仕上げた大人のドレスアップだが、グリーンメタリックに塗られたキャリパー、そして同色のホイールナットなど細部の演出には凝っている。トランクルームには、バスレフタイプのウーファーボックスにツインでサブウーファーをセット。しかし、実用性も考慮して鞄を積めるスペースは残している。
たくさんのフェアレディZ&スカイラインがエントリーしていたけど、ココまでオーディオに特化したのは、このZ33型フェアレディ1台だけ。着地状態のローダウンにボディ同色リムのホイール、エアロやボディカラーと隙のない作り込みは圧巻。
(レポート&撮影:佐藤 圭)
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