過激化するVIPセダンに新潮流?
シンプルフォルムに美を求める
11月20日に大阪府りんくう公園予定地で開催された「ブラックパール杯」は、じつに多彩なクルマが参加していた。
過激なモディファイを施したクルマから、まるで純正かと見違えてしまうまとまり感のあるシンプルなデザインのエアロを装着するクルマまで。
そんなシンプルなフォルムながら細部にこだわりのカスタマイズを施したセダン8台をピックアップ。
純VIPエグゼでまとめた統一感
まさにシンプル・イズ・ベストを代表するようなレクサスLS。
輸入スポーツカーのバンパーを装着
ヘッドライトやラジエータグリルのブラック化、シルバーのレイズHOMURAでシックな出で立ちのトヨタ18系クラウン。
ところが、細部をよく見ると驚きの工夫が施されている。その象徴がフロントバンパーだ。ポルシェ997型911の純正バンパーとディメンションファクトリーをニコイチにしているそうだ。
上部がポルシェのバンパーで、911のコーナーレンズが残されている。ナンバープレートのベースはメルセデス・ベンツAMGのものだという。そのフィッティングは秀逸。ワンオフのカナードもビシッと決まっている。
純正フォルムを活かしたワイドフェンダー化
エアサスでキッチリ下げられた車高がカッコイイ、トヨタ18系クラウン。
ホイールはKブレイクの19インチ。サイズはフロントは10.5J、リヤは11.5J。
ヘッドライトはAFSを廃してLEDでウインカーに変更。しかも流れるタイプだ。純正のウインカー位置にはLEDをインストールする。
前後のフェンダーは片側30mmワイド化。エアロは、フロントがモードパルファム、リヤはKブレイク。どちらもシンプルなデザインだが、ノーマルにはできない存在感を演出する。
下げすぎず派手すぎない絶妙バランス
アーム類はノーマルのまま車高調整式サスでローダウン化するトヨタ30系セルシオ。リニアスポーツ・フォルゲートの20インチを装着。フロントは9J、リヤは10J。
下げすぎずに日常使いも考慮したセッティングを施す。
エアロブランドを統一して細部にこだわりを投入
純正エアサスのままコントローラーで車高をダウン。しかし、そのままではリヤが下がりきらないので、センサー加工で水平姿勢を実現する。
ヘッドライトにはLEDを組み込み、フォグライトはプロジェクター化。
エアロはエイムゲインの純VIPで統一。さり気ないフォルムを目指しているという。ホイールは、ワーク製ジスタンスを特注でゴールドに塗装。フロントは9.5J、リヤは10Jの20インチだ。
車内は、シンプルにブラックでコーディネート。パネル類はホワイトベースにシルバーの模様を施す。
低車高で走ることを前提にしたセッティング
シンプル系と派手系の中間ともいえるのが、このトヨタ18系クラウン。フロントとサイドはKブレイクのエアロを装着。リヤは、Kブレイクとブラックパールのニコイチだという。かなり立体感のあるデザインが迫力をあるフロント&リヤビューを実現する。
ホイールはSSR製SP1で、フロントは9J×19INSET24、リヤは10J×19INSET20。
車高は、エアサスやアーム変更でキッチリ下げらているが、ほぼこの状態で走行することを想定したセッティングがされているそうだ。
しかも、フェンダーはあえてノーマルにしているのがオーナーのこだわりなのだ。
インテリアは、思わず注目してしまうオレンジ!しかもシートカバー以外は、すべて自作というから驚き。
最新のマッチョなフェンダーとリヤスポが印象的
ホイールはエイムゲインG5S。サイズはフロントとリヤともに10.5J×21で、これに20mmスペーサーを使ってツラを合わせている。
純ベタのようなシックなフォルムへのこだわり
一見、純ベタのスタンス系に仕上げたレクサス20系ISのように見えるが、じつはもの凄いこだわりだらけのクルマだった。
まず、そのボディカラーは、BMWのなかでも特別注文となるインディビジュアル仕様のルビーブラックに全塗装。リップは、IS用の海外製。サイドはチャージスピードをセットする。
このサイズのホイールを装着するために、アウトリム化するためタイヤはフロント215/35、リヤは225/35と細め。シッカリとフェンダーのフチがリムとタイヤの間に入るアウトリップにしている。以前は、スタンス状態でフェンダーをリムの上に乗せていたが、今はギリギリでかわせるセッティングにしているそうだ。
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