「クラウンは、VIPに相応しいクルマだと思う」
インパクトを重視。それは前仕様から変わらぬコンセプトであるが、今回は色を抑えて各部の造形に目を向けさせるのが狙い。
キャンディレッドから一転、暗めに調合したオリジナルガンメタでボディを塗り直したことで、スパルタンなムードが強くなった。攻撃的にアレンジしたエアロにも、見事にマッチしている。
「この色は下地がキモで、秘密の処理でギラつきを強めています。周りからは、『この色の方が落ち着きがあってカッコイイ』と言われます」。
エアロはフロントバンパーを一新。ワンスターをベースに、クラブシグナスの仁科クンが設立したSADカスタムジャパンの200ハイエース用をニコイチ。
サイズ感が全く異なるエアロだが、極力造形を崩さずにクラウンの車幅に馴染ませている。ノーズを鋭く前に伸ばして、威圧感を強めたのも見て欲しいポイントだ。
「自然にニコイチできるか不安でしたが、『イケる!』と言ってくれたショップを信頼して良かったです」。
また新調したホイール、ワークのマイスターS1もお気に入り。リアは以前のホイールよりも太い、衝撃の14J。特注のインセットは、何とマイナス78。クルマを知らない人もビックリする、驚異のディープリムに注目。
「フロントバンパーをランボのようなスーパーカー風にアレンジしたので、ホイールもスーパーカーが履くような極太サイズを選びました」。
リム幅の変更に伴い、リアフェンダーも作り直してさらに2cmワイド化。ブリスターではなく、元祖風のクッキリオバフェンが彼の好み。
ボディだけでなく、光モノでも思いっきりアピールしたい。最近ではあえて加工しないオーナーも増えているが、ドレスアップカーらしくライト類で主張することも忘れない。
オーナーが信頼を寄せている「たぁ工房」で製作したライトは、今回で4作目。アクリルを多用し、LEDの粒を見せない近未来的な発光で差を付ける。ローに入っていたプロジェクターは撤去し、3Dアクリルを採用して3つのL字ラインを投入した。
「このラインはRC Fがモチーフ。テールはLS後期をイメージして作ったので、ライトにもレクサスのテイストを取り入れてみました」。
ブラックパールGS用をニコイチしたリアバンパーに収まる、86用のバックフォグも加工し直した。ここにも極太のアクリルを仕込んで、ライト&テールとコーディネイト。
「ライト類の加工も、イベントではかなり反響が良いです。クオリティの高さをぜひ見て欲しいですね」。
(レポート:VIPスタイル編集部 https://www.facebook.com/VIPSTYLE.CAR.MAGAZINE/)