意外にも短命だったスカイラインの象徴
サーフィンラインの真のデザインとは
往年の「日産スカイライン」の3大アイデンティティといえば、直列6気筒エンジン、丸目4灯テールランプ、そしてリアフェンダーのサーフィンラインだ。
このサーフィンラインは、3代目スカイライン=C10(ハコスカ)から採用されたプレスラインのこと。
1968年当時流行の先端だったサーフィンのサーフボードの反り具合をイメージさせるラインだったので、このように呼ばれるようになった。
もっともC10のスタイリングを担当したデザイナーに言わせると、魚の流線形がモチーフだったそうで、「静止しているときより走っている姿の美しさと力感」を表現するのが狙いだった……。C10型の4ドアGT-Rはリアフェンダーのアーチが大きく採られ、サーフィンラインが途切れている。
2ドアGT-Rはオーバーフェンダーを装着。しかし、リアフェンダーにはサーフィンラインが残されている。