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横浜ゴムが往年の「ADVAN HF Type D」を復活!【東京オートサロン2017】

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創業100周年を記念して
ヒストリックカー向け市場にも参入

横浜ゴムは2017年に創業100周年を迎えることを記念し、同年秋に歴史的ヒット商品「ADVAN HF Type D」を復活させ、ヒストリックカー向けタイヤ市場に参入すると発表した。
これにタイミングを合わせて、1月13〜15日に千葉県・幕張メッセで開催されている「東京オートサロン2017」で、現在開発中のプロトタイプを参考出展した。

今回復活する「HF Type D」は1981年発売のオリジナル商品のデザインを再現。展示サイズは195/70R14 91Hで、オールドファンには懐かしい。東京オートサロンの横浜ゴムのブースには、このタイプDをフェアレディZ432R に装着されていた。ちなみにフェアレディ432Rは、ハコスカGT-R(PGC10&KOGC10型)やケンメリGT-R(KPGC110型)に搭載されていた2リットル直6DOHCのS20型エンジンを搭載。S30型フェアレディの中でもスパルタンなモデル。

そのなかでも「432R」は、標準の432Zを80kg軽量化したレーシングバージョン。ボンネットはカーボンファイバー、フロント以外のウインドウはアクリル、鉄板も薄く、内装もストリップだ。

横浜ゴムでは今後、市場からの要望を踏まえた拡大開発を計画しており、国内や欧州のモータースポーツに関係が深いヒストリックカー向けの小外径幅広サイズなどを想定。
またオートサロン会場では、ヒストリックカー向けに要望するタイヤサイズのアンケートを実施していた。

ヒストリックカーは主に数十年以上前に製造された車両で、その歴史的価値や現代にないデザインや操作感などに惹かれて、所有する愛好家が今なお数多く存在してる。
その一方で、商品性の時代的変化や需要の衰退、タイヤに対する法規や技術規格の規制などから、現在の市場では適切な補修用タイヤの確保が難しくなっているため、かねてからヒストリックカーユーザーより商品開発の要望が挙がっていたとのこと。

「ADVAN HF Type D」の最大の特徴は、サーキットレースで使用されるレーシングスリックタイヤにディンプルを施したトレッドデザインを片側に採用したことだろう。この斬新な商品性に加えて、優れた走行性能でも高い評価を得た。後にポルシェ社のスポーツモデルに新車装着されるなど1980年~1990年代に国内外で“YOKOHAMA”の名を高めた商品のひとつと言える。

 

1980年代に青春を過ごした人にとって、「タイプD」という銘柄だけでなくトレッドパターンまで復活するとは、感涙ものだろう。

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