エンジン換装で700psを発揮!
レーシングカー並みの変更を施す
東京オートサロンの「バリス」ブースに展示されていたトヨタ86は、ポテンシャルを限界まで引き出すためエンジン換装という大手術のみならず、日産R33型スカイラインから流用したミッション、ワイドボディキットをまとった外観など、もはやレーシングカー並みの変更が施されている。
目的をサーキットでのタイムアタックに絞り、思い切ったアプローチで作り上げたというわけだ。エンジンはパワーの出しやすさやフルチューン後の耐久性から、トヨタMR2やセリカなどに搭載されていた3S-GTE型2リットル直4にスワップ。
当然ノーマルで使うはずはなく、フルバランス/WPC加工/ヘッドおよびブロック面研、さらにワンオフのインタークーラーやVマウント式ラジエーターなどにより、軽く700psオーバーというモンスターだ。空力を高めるためにデザインされた、超大型のカナードとアンダーパネル。ボンネットはエンジンルームの冷却に大きく貢献する。
ボディもレーシングカー顔負けのフル補強が施され、徹底的に煮詰めた駆動系とサスペンションを通し、ハイパワーを余すことなく路面へと伝達する。
エアロは数多くのチューニングショップに愛用される、オリジナルのワイドボディキットだ。拡幅した前後フェンダーには295/35-18のアドバンA050を装着。フェンダーのダクトによりタイヤハウス内に溜まった空気を後方へ抜き、サイドステップからリヤへと空気抵抗を減らすための設計。 トラクションを稼ぎつつ、抵抗にならない形状のリヤウイング。ディフューザーの中央からはストレート構造で排気抵抗の少ない、センター出しマフラーが顔をのぞかせる。
ガラスはすべてポリカーボネイトやアクリルに交換、ダッシュボードまでカーボンで軽量化している。
サーキットでどんな記録を叩き出するのか、今から期待で胸が膨らむマシン。
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