有名チューナーがエンジンとボディを攻めてきた
S660のチューニング&ドレスアップの新潮流
いよいよ本格的にホンダS660のチューニング&ドレスアップしたデモカーが出揃ってきた。
エアロやサスペンションで軽めに仕上げたストリート仕様から、ターボを装着したサーキット向けまで、チューナーの個性が色濃く出たマシンを東京オートサロン2017の会場から5台ピックアップ。
パンドラHKSテクニカルファクトリーS660
東京国際カスタムカーコンテストで優秀賞に選ばれた一台。
「HKSテクニカルファクトリー」と「パンドラ」のコラボで製作されたクルマだ。
ターボチューンが施されたエンジンや、走りとカッコよさが融合したパンドラのエアロなど、高い完成度は出展車のなかでも随一。タービンはHKSの『100R』で、HKSテクニカルファクトリーの手によって入念にセットアップ。エアロの設計はパンドラ代表の高松さんが自ら手がけ、高速サーキットでも不安を感じないダウンフォース、そして増大したパワーを考慮し冷却性も高めている。 オープンカーでのサーキット走行に欠かせないロールケージは、安全性だけじゃなくボディ剛性もキッチリ上がると評判のサイトウロールケージ製。
SPIEGEL SPORTS S660
軽自動車用のサスペンションを多数リリースする「シュピーゲル」では、従来モデルより走りに振った新ブランド『シュピーゲルスポーツ』を立ち上げた。
その中核といえるのが車高調『プロスペック・ステージⅡ』。
10万円を切るロープライスながら、減衰力調整30段・全長調整式サスペンション/調整式ピロアッパーマウントなど、豪華なスペックが魅力といえる。エアロはKLCの『プレミアムGT』アンダーリップスポイラーにリヤウイング、ヘッドライトカバーはシュピーゲルのオリジナル。
ストリートに溶け込むスタイリングと、攻めればシッカリ応えてくれる懐の深さを併せ持つ。
S660 Neo Classic Prototype
2016年の東京カスタムカーコンテストでグランプリに輝いた『S660 NEO CLASSIC』が、ファンの声に応え量産検討用のプロトタイプとなってこのクルマを製作したホンダ・モデューロが再出展してきた。 ヒストリックでお洒落な雰囲気はスポイルさせないまま、市販にあたり法的な部分をクリアできるようモディファイ。あくまでもプロトタイプではあるものの、“量産検討”との文字を見て心が躍る人も少なくないはず。 なお、2月10〜12日に大阪市・インテックス大阪で開催される「大阪オートメッセ2017」でも展示される。もしかすると、市販モデルの情報が手に入れられるかもしれない。
44G S660
ドレスアップ車両と謳いながら、関西のサーキットでは相当な速さを見せつけるS660専門ショップ「44G」のデモカー。装着パーツはほぼオリジナルブランド『44G』で統一され、関東のS660ファンたちも興味津々で細部をチェックしていた。エンジンはレイアウトや吸気音にもこだわった『カスタムエアクリーナーパイピングキット』や、『可変エグゾーストシステム』でチューニング。外装も『リベンジ』シリーズと名付けられたオリジナルで、フルラッピングによりアピール度が倍増。
速さと見た目のどちらも妥協しない、「44G」入魂の作品入魂の作品だ。
Kansai S660 GT
S660のノーマルを徹底的に研究し、ウイークポイントを補強すると同時に、より走りが楽しくなるパーツを開発するKansaiサービス。
手軽かつ効果大なのはリヤタワーバーとフロアブレスバーで、オープンボディの宿命であるボディ剛性の弱さをカバーする。
エンジンもHKSの『GT100Rパッケージ』を基本とし、同じくHKSの『リーガマックススポーツ』や『メタルキャタライザー』、さらに独自のデータが入ったフラッシュエディターでセッティング。
外装はオリジナルのカーボンエアロシリーズ、サーキット走行に備え可到式に牽引フックも装着済みだ。
サスペンションはHKS『ハイパーマックス4SP』をベースとしたKansaiスペック。
ブレーキはエンドレス『スーパーマイクロ6ライト』で、走る・曲がる・止まるをトータルでブラッシュアップ、バランスよくまとめた一台といえる。
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