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12年の歳月をかけ「15系マジェスタ」を極上VIP仕様に仕上げる

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悔しさを乗り越えて自信がついた今
あえて「原点」の黒に戻して勝負に挑む

まだ小さな藤野クンの子どもたちも、VIPセダンの第一線で戦っているパパを応援している。
それは2年前の七夕の時。藤野クンが近所の山から取ってきた笹に、長女の絵麻チャンが吊り下げた短冊にはこう記してあった。

「パパのクルマが、VIPスタイルの表紙になりますように」。

ママが手を添え、小さな小さな手で一生懸命書いてくれた願い。
思わず目に涙が浮かんだ、忘れられぬエピソードである。

こうした家族一丸での応援を背に、藤野クンは各地のイベント会場へと向かう。
麻梨サンが作ってくれたお守りも持って。

「以前大阪のイベントに行く時、『気を付けて行ってきてね』とお守りをもらったんです。今も持っているとは思っていないだろうけど、遠征する時は必ず身につけています」。

純正のフレームとKブレイクのインナーをニコイチしたグリル。メッキが良いアクセントとなり、高級感がさらにアップした。フロントはアンクエルションをベースに、Kブレイクの16系アリスト用のフォグ周りとレクサスLS460用のリップ部をスマートに合体させた3コイチ

イメージがガラッと変わった現在の仕様は、2016年のCK杯でお披露目。
ボディカラーは以前の明るいオレンジゴールドから一転、202ブラックで再オールペン。全体が引き締まった印象を感じる。
実はベース車の純正色はもともと202ブラックで、いつかは黒に戻したいと思っていた

ブレーキはXYZ。ホイールを変更したことで、そのキャリパーが良く目立つようになった

「黒時代の6年間はイベントでもなかなか入賞できなくて、本当に悔しかったです。でも今の仕様なら、黒でも通用する自信があった。でもその前のガンメタから黒に塗っても目立たないので、一度明るい色を挟んで変わった感を出したんです」。

オールペンと同時にフェンダーのラインやドアパネルの歪みを修正し、モールやバイザーなどを新品に交換。細部まで妥協を許さない。

クッキリとしたオバフェンは、どの角度からでもキレイに見えるように製作。
車高調は326パワー、アームはフルTディメンド。ツラは当たらずに走れる限界まで攻める。
「リアはあと3mm外に出したいですが、フェンダーが割れたらイヤなのでこれくらいにしています」

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