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「接着剤」が窓ガラスをボディ補強パーツに進化させる

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ガラス用接着剤「ハイパーシーラント」が
参考出品から2年の歳月を経てついに市販化

平成27(2015)年の東京オートサロンでさり気なく参考出品されていた「横浜ゴム」の『ハマタイト・ハイパー・シーラント』が、HKSプレミアムデイの横浜ゴムブースでなんと販売されていた。
この商品は、「横浜ゴム」の子会社であり自動車用窓ガラス接着剤でトップシェアを誇る「ハマタイト」が提案する、ガラスとボディを一体化してボディ剛性を高められるようにするウインドウ用接着剤だ。

一般的な自動車用ウインドウは、フローティングマウントのようにゴム接着剤でガラスを浮かせて、外的入力を受けないようにしている。
『ハイパー・シーラント』は、接着剤が硬化することで剛性を高めて、ガラスとボディを一体化。窓ガラスの強度を使って、ボディのねじれ剛性を高め、ステアリングに対する応答性を上げるというのが狙い。

参考出品時にはガラスに負担がかかり、割れる可能性もあるという懸念もあったそうだが、2年間の開発を経て、高強度ポリマーや特殊添加剤などのブレンド量、素材そのものの見直しを含めて、割れに関しては対策されたということだろう。

横浜ゴムのテストによるとボディのねじり剛性、ボディ応答性が約40%向上したという結果が出たことから、施工すればその差がハッキリと感じられるはずだ。

日産R32/R33/R34型スカイラインGT−Rのように経年劣化の激しいクルマで、全塗装のときにすべての窓ガラスを取り外し、錆対策を施してリフレッシュすることが多い。ウインドウを取り付ける際に、通常のガラス用接着剤に代えてこの『ハイパー・シーラント』を使うことで、見た目はノーマル然としながら、ボディ剛性も上げられるとまさにうってつけのアイテム。
いかにも、付けましたというパーツを嫌うオーナーから高い支持を受けることだろう。

(レポート:GT-Rマガジン編集部)

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