重量級マシンを確実に止める制動力、
ビギナーでも扱えるコントロール性、バネ下重量の軽減…
ブレーキに求める3つの性能を徹底追求
『ディクセル』がそんな夢のようなブレーキの開発をスタートさせた。
昨年末に初めてサーキットで走行テストをしたところ、手応えは想像していた以上によかったとか。まだ参考出品といった状態だけど、正式リリースの期待を込めて紹介しよう。
まずは、重量を同サイズの従来品と比較。ディクセルの「FSアッセンブリーローター(400mm)」が11.94kgなのに対し、『カーボンセラミックブレーキ』はなんと6.12kgしかない。ブレーキパッドも「Zタイプ」が2.48kgに対し0.9kgと、合計すると1輪につき7.4kgも軽くなっているのだ。それが4輪になれば、なんと約30kgにもなる!!
バネ下重量であることを考えれば、運動性能に大きく影響することは確実。カーボン製ブレーキは効きが弱いとのウワサもあるが、制動力についても申し分ないとか。熱が入りやすいので走行後すぐ本来の効きを発揮し、さらに冷却効果が高いためクーリングの時間も短くて済むはずだ。
開発は35GT-Rで進行中。重量級のハイパワーマシンということは、ブレーキの負担も間違いなく大きい。ココで満足のいく結果を得ることが、市販へ向けてひとつの指針になるだろうとのこと。
サーキットはもちろんストリートでも十分に威力を発揮する、理想とするブレーキシステムの完成を待ちたい。
コチラが従来品。制動力やコントロール性はすでに高い評価を得ているが、軽さという武器が加わればより魅力的なアイテムになる。
ハニカム構造のカーボンは冷却性にも優れているのも強い武器。ベンチレーターの小さいほうが『カーボンセラミックブレーキ』だ(写真上)。
希少車や旧車のブレーキも積極的にリリースする「ディクセル」。同社では、ユーザーの声を集めており、トヨタ・セリカ(ST205)、ニッサン・スカイライン(DR30)、スバル・SVXのローターなどがリクエストに応えて製品化された。
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