スタイルはクラシカルだが
中身は最終型BMW・Z4
カスタムカーの領域を完全に超越したクルマが突如出現した「オートトレンド」(愛知県ポートメッセなごや)。イメージ的にはバットマンカーとかACコブラといった1960年代スポーツカー。
じつは、2017年よりこのスタイルで「EV TOYOHASHI」が販売を開始するコンプリートカーなのだ。
これは『DESIMA JAPAN(ディゼマ ジャパン)』というブランドで製作されたコンプリートカーで、1960年代のスポーツカーを彷彿させるデザインを採用したという。
見るからに1960年代にキャロル・シェルビーがチューニングしたフォードのV8エンジンをイギリスのACエースという軽量なオープンカーに搭載した『ACコブラ(現在はシェルビーコブラとして販売されている)』をイメージさせるマッチョなフォルムを実現。その全幅はなんと2130mm。具体的には、どんなクルマをイメージして製作したとはメーカー側ではコメントはしていないが、シェルビーコブラの燃料キャップを使っているところからも察することはできそうだ。
サイドステップにはサイド出しマフラー風のデザインを施す。全長は約4500mm。
マッシブなボディに合わせ、ホイールはワークのEQUIPの特注サイズでフロント11.5J×20(タイヤサイズは255/30R20)、リヤは15J×20(345/25R20)。
ブレーキはオプションでイデアルの大容量ブレーキシステムが装着できる。
展示されていたのはプロトタイプでボディはアルミ製となっているが、市販モデルはFRP製となる。
ベースとなっているのはBMW・Z4の最終モデルの2.5リットルエンジン搭載車。
コンプリートカーとしての価格は950万円を予定している。
もちろん、ベース車となるZ4のエンジンやグレードで価格は変わってくるそうだ。
パワステもエアコンもなくMT仕様のみのシェルビーコブラに比べたら、ATで快適装備が充実しているZ4ベースのこのコンプリートのほうが、価格的な部分も含めて手軽に’60年代のスポーツカーを楽しめるといえるだろう。
(撮影:吉見幸夫)
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