高品質で居心地の良い空間を作る
シックな色調と表皮の使い分け
外装だけにひたすら情熱を注いだのかと思いきや、車内を見ると徹底的に総張り替えというさらなるサプライズ。実は内装も、1年半に及ぶリメイクのメニューに入れていた。
「周りにはフェンダー加工はもちろん、内装までやっている人が多く、負けたくない思いがあったんです」。
ハデな色使いだと長時間の運転が辛くなるので、メインカラーに白と茶色の2色を採用して落ち着いた雰囲気を演出。白は高級感の代名詞であるレザーを使い、ポイントでパンチングレザーも取り入れて質感を向上。すべてレザーだと逆に安っぽさを感じ、茶色の生地はアルカンターラをセレクトした。
さらにシートベルトやマット、アルカンターラ部のステッチなど、アクセント的に赤もプラス。ステッチのデザインにもこだわり、縦に長い斜めのダイヤキルトで違いを出している。フロントのシートには、内装を手がけた「ワンメイク」のロゴを刺しゅうする。「(日産R35型)GT-Rの上級モデル、エゴイストの内装を参考にしました。このステッチで車内に動きを与えています」。天井も張り替え、LEDスポットライトを埋め込む。妥協は一切なし。時間をかけて作り込んだだけあり、内・外装共に満足度は非常に高い。製作中に味わった苦労は、今では大きな自信に変わった。小振りなハネはワンオフ。絶妙な立ち上がり角と自然に消えていくラインがウリだ。
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