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[連載] ミニバン&ワゴンのトレンドをユーザーカーで振り返る【1999〜2000年編】

ミニバンとコンパクトカーの快進撃
車種ジャンルに大きな変化をもたらす

1994年に創刊したミニバン&ワゴンのカスタム誌「WAGONIST(ワゴニスト)」。
その名物企画に、ユーザーカーの頂点を紹介する『街のワゴニスト』というコーナーが存在する。
あれから20年以上。めまぐるしく移り変わるドレスアップのトレンド、その当時に支持されていたベース車について振り返ってみたい。
第3回目の今回は【1999〜2000年編】をお届けする。

 

1999年[平成11年]

ベース車がステーションワゴンから徐々にミニバンが躍進。とはいえ、ユーザーカーの頂点を極める『街のワゴニスト』となれば、まだまだ主戦場はステーションワゴンだった。
しかし、ホンダやトヨタを中心にしたミニバンが頭角を表し、ついには年間の約3割を占める程までに成長する。
このミニバンは、ドレスアップに多様化をもたらし、のちに大流行を果たすインパクト重視のVIPメイクを生む。次世代のカスタマイズの方向性を示唆してくれているようだった。

↓ODYSSEY↓
小径の16インチをディープリムで履かす足元がポイント。開口部を主張するエアロや、モールやドアミラーのブラックアウトなど、モノトーンでスッキリとしたフォルムに仕立てたホンダ・オデッセイ。

↓ORTHIA↓
フロントグリルは、イギリスの自動車メーカー『ボクスホール』をモチーフ。そこへオペルのチューナー『シュタインメッツ』を意識したフォルムでまとめた1台。
いまはなき、ホンダ・オルティアというのもツボである。

 

↓DEMIO↓
小気味よいヨーロピアンスタイルは、VWゴルフなどのドレスアップを彷彿とさせるマツダ・デミオ。
クオリティが高い細部のアプローチも必見である。

↓ESTIMA↓
ワインレッドパープルのオールペンにクッキリ系のオーバーフェンダー。
フェイスは後期顔にアップグレードさせて、張り出し系エアロを纏う。
いわゆるVIPを象徴するメイクを施したトヨタ・エスティマ

2000年[平成12年]

コンパクトカーのラインアップも増えると同時に、工夫を凝らしたメイクが徐々に増加。
ミニバンやワゴンに負けない程の完成度と存在感を際立たせるツワモノたちが登場した。
セオリーにとらわれない、コンパクトだからこそ似合う遊び心の投入。
そこにウデを振るうユーザーが『街のワゴニスト』に数多く選ばれた。

↓CUBE↓
フィアットの「アバルト」を連想させるラテンメイクが特徴の日産・キューブ。
レガシィ用のツインヘッドライトを埋め込んだ大ワザも見ドコロのひとつだ。

↓S-MX↓
メルセデス・ベンツのAクラスをモチーフにしたアプローチ。
当時、同じくメルセデスで大流行した『MAE』のホイールや、ベンツ風のフロントグリルでインパクトを高めた。あとはお決まりのエアロミラーを装着したホンダ・S-MX。

↓RAUM↓
トヨタ・ラウムには、グレーとホワイトとの組み合わたクールなモノトーンコーデに。
ホイールは、ディープリムな『ATSタイプE』。いま見てもなかなかカッコいい仕上がり。

↓ODYSSEY↓
フロントグリルを”ギドニー風”にワンオフすることで、そのイメージを決定づけ。
ホイールには『ACシュニッツアー』製を採用し、とことんBMWを意識したホンダ・オデッセイ。

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