コンセプトモデル同様の低重心フォルムを実現
3.5L・V6ハイブリッドと5L・V8を設定
「レクサス」のラグジャリー・フラッグシップクーペが『LC』が3月16日より市販された。
そのフォルムはコンセプトモデル『LF-LC』から大きく変えられることなく、流麗なスタイリングをキープ。新開発GA-Lプラットフォームによる「より鋭く、より優雅」な走りを実現する。
「レクサス」のフラッグシップクーペである『LC』は、今後のFR(後輪駆動)ラインアップに展開されるGA-Lプラットフォームやマルチステージハイブリッドシステム、Direct Shift-10ATなど、最先端技術の採用。独創的なデザインや、すっきりと奥深い走りを実現する。
新型LCの価格は¥13,000,000~¥14,500,000(消費税込み)。
低重心かつ低い全高とワイドな全幅でアグレッシブなスタンスを実現。フェンダーは四隅のタイヤを強調するように張り出した形状となり、艶やかな曲面とシャープなラインで構成され、ラグジュアリークーペにふさわしいエレガントさを強調している。
フロントは、下端からボンネットフードへと続く流れを強調。
ボディと一体化させたスピンドルグリルを中心に、新開発の超小型3連LEDヘッドランプユニットとL字型に発光するLEDクリアランスランプ(デイライト機能付)を配置。
リヤは、中央部にフロントからの流れを受けたスピンドル形状のテーマを採用。
テールランプ外側から縦下方向に伸びたウインカーやマフラーディフューザー左右下端の配置と合わせ、重心の低さとワイド感を強調する。
ドライビングの高揚感を演出する
乗員を包み込むようなコックピット
コックピットは、ドライバーとクルマの一体感を感じさせるドライビングポジションを実現。
ペダルやスイッチ類の配置、ステアリング傾角、シートのホールド性など、徹底した走り込みに基づく細部にこだわったレイアウトを施す。パドルシフトにはマグネシウム素材を使用する。
シートはホールド性や着座時の圧力分散を追求。
セミアニリン本革シートはホールド性と斬新なデザイン両立のため、シートのメイン部とサイド部を分割したレイヤー構造を採用する。
アルカンターラスポーツシートは、より高いホールド性を実現するため、表皮一体発泡工法を採用。
スポーツ走行からクルージングまで、あらゆる走行シーンで楽しく快適なドライビングを提供する。
世界初マルチステージハイブリッドなど
先進技術を採用する
『LC』が搭載するパワーユニットは、LC500hが3.5リットルV6+モーターのハイブリッド、LC500は5リットルV8ガソリンエンジンの2種類。
LC500hが搭載するマルチステージハイブリッドシステムは、ハイブリッドシステムに有段ギヤを組み合わせた世界初の機構。
高回転化した3.5リットルV6+モーターの出力を制御することで、低速から力強い駆動力を生み出す。低速域から高速域まで、システム効率の高い動作点を選択し、EV走行領域も拡大。
さらに最適なギヤを選択する先進のDMI制御の採用により、ワインディングロードでは低めのギヤを選択し、ブレーキング時には積極的にダウンシフトを行う。
ドライブモードセレクトによる運転特性の切り替えと合わせ、ドライビングの愉しさを提供する。
最高出力&最大トルクは、3.5リットルV6エンジンが299ps&36.3kgf、モーターは180ps&30.6kgfを発揮する。システム最高出力は359ps。
パワフルで小気味よい加速を実現する
5リットルV8とDirect Shift-10AT
LC500は、レクサスGS Fなどが搭載する2UR-GSE型5リットルV8エンジンを搭載。
自然吸気エンジンで、直噴機構D-4Sやアトキンソンサイクル化などにより燃費性能も確保する。
エンジン吸気脈動を利用したサウンドジェネレーターと排気切りかえバルブにより、クルージング時の静粛性と加速時の迫力あるサウンドを両立させている。
新開発Direct Shift-10ATは、切れ味の良い変速を実現。構成パーツのアルミ化による大幅な軽量化と部品の小型化を実施している。
5リットルV8エンジンの最高出力&最大トルクは477ps&55.1kgf。
『LC』は、レクサスのFRラインアップの基礎となる新開発GA-Lプラットフォームを採用。
ボディの高剛性・軽量化に徹底的にこだわって開発。
フロントミッドシップレイアウトを採用し、エンジンなどの重量物を車両中心近くに配置。
さらにCFRPやアルミ部材を積極的に投入し、重心高を下げるとともに、慣性モーメントを低減。
優れた慣性諸元を追求。回頭性に優れた素直なハンドリングを実現している。
ボディは、高い剛性を確保することに加え、走行中の入力や変形特性にも着目。
フレーム全体のねじれ特性を均一化している。
サスペンションは、フロント・リヤともに新開発。フロントのハイマウントマルチリンクサスペンションは、運転操作や路面からの入力に対し、より細かな動きをコントロールできるダブルジョイント式上下4本アーム構造を採用する。
リヤのマルチリンクサスペンションは、フロントと同様にジオメトリーの最適化や摩擦低減により、安定性と乗り心地を両立する。
タイヤは、20インチと21インチを設定。
万が一のパンク時にも走行可能なランフラットタイヤとし、スペアタイヤレスとしたことで軽量化にも寄与している。また、タイヤの剛性を最適化することで、従来のランフラットタイヤと比較して乗り心地を向上させている。
“S package”は標準装備のレクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム(LDH)に、トルセンLSDを組み合わせ、旋回中の加速性能をアップ。
ダイナミックリヤステアリング(DRS)の制御を進化させたアンダーステア/オーバーステア制御や、VGRS、アクティブリヤスポイラーなどの先進技術を積極的に採用する。
LC500 | エンジン | トランスミッション | 駆動 | 価格 (消費税込み) |
---|---|---|---|---|
“S package” | 2UR-GSE (5L V型8気筒) |
Direct Shift-10AT | 2WD(FR) | ¥14,000,000 |
“L package” | ¥13,000,000 | |||
¥13,000,000 |
LC500h | エンジン | トランスミッション | 駆動 | 価格 (消費税込み) |
---|---|---|---|---|
“S package” | 8GR-FXS (3.5L V型6気筒) |
マルチステージハイブリッド トランスミッション |
2WD(FR) | ¥14,500,000 |
“L package” | ¥13,500,000 | |||
¥13,500,000 |
レクサス http://lexus.jp/
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