独創と個性が重視される21世紀へ
他とはちがうワンオフが活性化
1994年に創刊したミニバン&ワゴンのカスタム誌「WAGONIST(ワゴニスト)」。
その名物企画に、ユーザーカーの頂点を紹介する『街のワゴニスト』というコーナーが存在する。
あれから20年以上。めまぐるしく移り変わるドレスアップのトレンド、その当時に支持されていたベース車について振り返ってみたい。
第4回目は【2001〜2002年編】をお届けしよう。
2001年[平成13年]
この頃から目立ってきたのが、よりワンオフに近いエアロメイク。
それ以前は、ホームセンターで買ってきた素材を加工して取り付け、という流れはあった。しかし、それだけでは飽き足らずエアロをパテやFRPで成型したり、後付けパーツを純正と一体化加工するなど、ナチュラルに完成度を高めるワンオフが説得力となった。
さらに個性的に、より独創的に。そのフィニッシュは大きな進化を遂げることになる。
↓NADIA↓
エアロのライン変更やベンツ風フロントグリルなど、自作の加工ワザが光るトヨタ・ナディア。
ウインカーやバックランプのバンパー移植は、当時としては相当レベルが高かった。
↓DEMIO↓
『インテグラル神戸』のバンパースポイラーをフル加工し、ラテン系リトルギャングな薫りを放つマツダ・デミオ。
純正を使って加工したフロントグリルやテールランプも必見だ。
↓CEFIRO WAGON↓
セダン用のパーツや後期型用ヘッドライトなど、純正パーツ流用を駆使した日産セフィーロワゴン。
クリーンでカタマリ感のある硬質なヨーロピアンメイクを実践した。
↓PREMACY↓
マツダ・プレマシーは、ボクスホール風のフロントグリルを中心としたヨーロピアンメイクに。
ヘッドライトはカペラ用を移植。『クロモドラ』のホイールが泣かせるほどシブイ。