アメリカンとヨーロピアンの2大巨頭へ
高級感を漂わせるメイクが徐々に浸透
1994年に創刊したミニバン&ワゴンのカスタム誌「WAGONIST(ワゴニスト)」で、ユーザーカーの頂点を紹介するコーナーが『街のワゴニスト』だ。
企画スタートから20年以上。
めまぐるしく移り変わるドレスアップのトレンド、その当時に支持されていたベース車について振り返ってみたい。連載第5回目は【2003〜2004年編】をご紹介。
2003年[平成15年]
シンプルなフィニッシュはこの年あたりから火がつき始め、勢いは加速。
ユーロピアンだけでなくメッキホイールを履かせたラグジュアリー系に注目が集まり、アメリカ西海岸なイメージも人気を呼んだ。ただし、あくまでもベース車両のスタイリングは活かしつつ、シンプルにワザで勝負するのが『街のワゴニスト』流。
その代表格がヘッドライト。4灯ヘッドライトだけでなく、日産シーマのバルカンヘッドライトといった他車種の純正流用がブームにもなった。
↓ODYSSEY↓
シンプル系VIPのエアロの仕上げは、メッキの「ブラバス」ホイールを投入して車格をイッキに上昇。
USマーカーやバルカンヘッドライトなどで個性化も図ったホンダ・オデッセイ。
↓LEGACY TOURING WAGON↓
当時の現行型スバル・レガシィ(BH型)用バンパーをニコイチ加工し、上質感のあるヨーロピアンスポーツを体現したBG型(当時の1世代前モデル)レガシィ・ツーリングワゴン。
足元に履く「アンテーラ」のホイールもその一翼を担う。
↓CUBE↓
純正ヘッドライトをベースに4灯化し、インナーをブラックアウトで引き締める。
ボーイッシュな日産キューブの良さを生かしつつ、ヨーロピアンスポーツに薫らせた。
↓ODYSSEY↓
スッキリ系のエアロにメッキのレーベンハートを履かせた、ラグジュアリーな仕立てをするホンダ・オデッセイ。内装と外装の異なるカラーアレンジで華やかに主張させた。