基本は子供と高齢者の交通事故防止
スピード違反の取り締まりは?
今年は4月6日(木)〜15日(土)の10日間に日本全国を対象とした「春の交通安全運動」が実施される。
今回は「子供と高齢者の交通事故防止」が基本となっているが、「いつものスローガン的なものか」と思わず、運転の際は子供、お年寄りだけでなく、自分のクルマのまわりの環境に対してふだんよりも気を付けて運転したい。
今年の交通安全運動の「主な推進項目」には、子ども(保護者)やお年寄りに対しての交通安全教育、広報活動を行うこと。加えて通園、通学路等での見守りをすることなどが書いてある。
スクールゾーンの通行マナーは大丈夫?
ドライバーもスクールゾーンや通学路等を通行するときの通行マナーの向上を意識してほしい。通勤などで毎日通っているとつい気持ちも緩みがちになったりするので「春の交通安全運動」が開始されることをきっかけにしていま一度、自分を運転を見直してみてはどうだろうか。
高齢者ドライバーへの安全喚起を
高齢者については、自らクルマを運転する側でもあるので、歩行者としてだけでなく運転者として交通事故を防止するための取り組みや運転適正に関する相談窓口についての項目が挙げられている。
とはいえ高齢者のなかにはこうして発信される情報を目にする機会が少ない人もいるので、周囲の人が、この機会に内容について解説してあげて欲しい。
なお、70歳を超えたドライバーが運転するクルマには「高齢者マーク(高齢運転者標識)」を表示することになっていて、それを表示しているクルマに対して周囲の運転者は、幅寄せや割り込みをしてはならないという保護義務規定が道路交通法にある。
こういったことについても改めて意識してみてほしい。
チャイルドシートは子供を守ります
きちんと装着していますか?
春の交通安全運動には運動の基本のほかに「全国重点」という項目がある。
- 歩行中、自転車運転中の交通事故防止
- 後部座席を含めたすべての座席のシートベルトとチャイルドシートのただしい着用の徹底
- 飲酒運転の根絶
眠たいのだから横になりたいだろうとか、自由が効かなくてかわいそう、と子供をチャイルドシートに座らせないことは、事故が起きたとき「本当にかわいそうな」ことになってしまう。子供の命は、親が守るということを再確認してほしい。
免許がなくても自転車も「車両」
道交法を守る義務はあります
自転車運転中の交通事故防止については昨今の道路事情において、かなり重要なことと認識している人は多いと思う。
自転車に乗る人だけでなく、クルマのドライバーにも知っていてもらいたいのが「自転車安全利用五則」というもの。
「自転車安全利用五則」とは
- 自転車は車道が原則、歩道は例外
- 車道は左側を通行
- 歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行
- 安全ルールを守る
- 子どもはヘルメットを着用
言った内容が盛り込まれている「春の交通安全運動」だけど、期間中は交通安全教育や広報活動だけやるわけではなく、スピード違反などの各種取り締まりも厳しくなる。
ホームページで取り締まり情報を公開している警察署もあるので、チェックしてみるといいだろう。
それだけに「子供と高齢者の交通事故防止」を意識するだけでなく、取り締まりにあわないためも、いつもより慎重に運転するべき期間でもある。
29年春の交通安全運動推進要綱http://www8.cao.go.jp/koutu/keihatsu/undou/h29_haru/youkou.html#attachment
(レポート:深田昌之)
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