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レクサスGSを乗り継ぎドレスアップする理由

一度乗ったらやめられない
それが「レクサス」の魅力

LSとGSを筆頭に、セダンのドレスアップシーンを大きく賑わせている「レクサス」。
各地のドレスアップイベント会場を見ても、レクサスオーナーの活躍が非常に目立っている。九州から全国のイベント会場を目指して走る是澤クンのGSも、間違いなくその一台。
どこから見てもスキがなく、高級ブランドに相応しいクオリティを見せつける。「レクサス」が好調だ。昨年の全世界販売実績は、3年連続で過去最高を達成。今年上半期の実績を見ても前年同期より大きく上回ったことから、おそらく今年度もその連続記録を更新することは間違いないだろう。

振り返るとVIPセダンの歴史において、レクサスというブランドは常にオーナーから羨望の眼差しを浴びていた。
「レクサス」のデビュー作、1989年に登場した日本では10系セルシオとして販売されていたLS400。セルシオとの見た目の違いは左ハンドルとエンブレム、レンズ類くらい。

そして2005年、日本全国にレクサスディーラーが立ち並ぶ。そのブランド名は多くの人々に浸透している。

しかし、当時日本では展開されていなかったブランドだけに、乗っているだけで周囲から一目置かれたものだ。エンブレムをトヨタからレクサスに付け替えるワザが流行ったのも、その高いブランド力に憧れを持つ人が多かったことの証明だ。

ヘッドライトは自作加工。LS3連プロジェクターを移植してサイボーグ感を出す。こちらも枠は黒。

 

「あまりクルマに詳しくない人にも、『レクサスに乗ってるんだ、すごいね』と言われることが多いですね」。
そう語るのは、約7年前からGSに乗る是澤クン。前の愛車はトヨタ16系アリスト(レクサスGS)。その後継モデルである19系GSに惹かれるのも、自然な流れと言える。

宮崎県
是澤 哲平(38) VIP歴14年
塗り替えを考えているが「今の仕様が一番カッコいいと思っているので悩みますね」。イベントに参加しつつ、地元の後輩を育てることが目標。

「外装も室内も16系(アリスト)と比べると高級感があり、機能面も進化している。乗っていて優越感に浸れるのがいいですね。レクサスは本当に魅力的な存在。一度乗ったら絶対にハマります」。
しかしノーマルで乗るつもりはなく、ドライバーズセダンを象徴するスポーティなフォルムを、独自のセンスでさらなる走りの領域へと導いた。


レクサスが持つ高級感をフルに生かした
気品も漂わせるスポーティスタイル

トヨタ16系アリスト(北米ではレクサスGS)の後継モデルだから、という理由で購入したレクサスGS。当然、その上を行くLSの存在が気にならないわけではない。しかしドレスアップを進めていくと、やっぱりGSが性に合っていると感じた是澤クン。
「LSはノーマルでもカッコいいクルマですが、GSは手を加えないと中途半端な感じがするんです。でも巧く手を加えると、見違えるほどカッコ良くなる。僕にはイジり甲斐があるGSの方が向いていると思いました」。
外装を見ると、確かにイジッていない箇所はほぼなし。白と黒、そしてアクセントのガンメタと、落ち着きのある3色でスポーティ感を表現した。左右の開口を広げ、デイライトのポケットと一体感を持たせている。グリルは横フィンのハイブリッド純正に変更し、ツヤあり黒で塗装。
メインの白は純正色ではなく、イチから調合したオリジナル。陰影が出やすいように、黒を多めに混ぜたのがポイントだ。注目を集めるにはもってこいなハデな色を避けたのは、ベース車がレクサスだからというのもある。ボンネットにMASAモータースポーツの汎用ダクトを投入する。
「レクサスという高級なブランドのクルマである以上、『品』も欲しかったんです。だから色使いもあまり下品にならないように気を使いました」。
エアロのベースはJOBデザイン。フロント&リアは、アグレッシブだけどゴチャゴチャしていない造形に惚れたサードのIS用とニコイチ。フェンダーダクトは2段階に分けて落とし込ませ、存在感を出すために塗り分けた。
「あまり余計な加工はせずに、サードのエアロが持つ美しいラインでカッコ良く見せたい。特にフロントバンパーは、無駄なラインがなくてキレイにまとまっているかと思います」。
フェンダーも品を崩さないように、フロント3cm・リヤ5cmと控えめな出幅。大きく出し過ぎるとスポーティとはかけ離れてしまうため、そのギリギリを狙った。
ただ、ツライチは譲れない。ミミを純正よりも薄い15mmとし、紙一重のリムツラを手に入れた。

キャンバーはあまり付けたくないが、ドッシリ感は欲しい。試行錯誤の末、フロント8度・リヤ10度で落ち着いた。
足まわりはRSR車高調式サスペンションに326パワーのスプリングを組み合わせる。極力低いまま走りたく、マフラーなどは底上げした。
ホイールは3セット目。王道の5本スポーク、そしてディープなコンケーブに魅力を感じたプロフェッサーSP4をセレクト。ディスクは精悍なチタンシルバー、リムはブラックで引き締める。ブレーキキットは名門ブレンボ、前後4ポットを奢る。

高級なブランドだからこそ
「品」は落としたくない

内装&オーディオの仕上がりも一切妥協なし。メインカラーに鮮やかな赤を選んだのは、派手さを抑えた外装とギャップを付けるため。心憎い視覚的な演出で周囲の視線を集める。「内装の雰囲気は、高級な欧州車やスーパーカーも参考にしています。例えばシートのパターンはフェラーリをイメージ。国産のクルマにはない、オシャレなデザインに惚れました」。

今回のリメイクでは、そこに「近未来感」をプラス。まずメーターが、本来の3眼から液晶モニターに変わっている。
「HKS」の『OBリンク』を使い、車速などの情報をケータイ経由で映し出す。念のため純正のメーターは残し、カメラを仕込んで燃料計などをモニターに表示させることができる。左右のアクリルはウインカーの表示灯。メーターの表示面に合わせて青く点滅。
「現行ベンツなどもメーターが液晶で、最先端を取り入れるためにオーディオ屋サンと一緒に作りました」。
ハンドルも近未来感を出すべく、ホーンパッドを加工してアクリルのロゴを投入。白LEDを内蔵して発光させる。視界に入る部分が変化したこともあり、運転がさらに楽しくなった。Lマークからレクサスのロゴに。もちろんホーンは鳴らせる。ちなみに、シートは座面と背もたれのステッチがフェラーリ風。単調に見えないように、レザーとパンチングのスエードを組み合わせた。ビジュアルで目立つだけでなく、遠くまで音を飛ばすために本気で製作したトランクオーディオ。こちらも機材はMTXで揃え、パンチの効いたサウンドを放つ。

VIPスタイル2017年2月号

(レポート:VIPスタイル編集部)

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