シンプルな高級メイクが上昇
アメリカンは徐々に衰退の道へ
『街のワゴニスト』に登場したユーザーカーを振り返る連載企画。
第6回目となる【2005年〜2006年編】といえば、アメリカンメイクが衰退し、変わって”シンプル”が躍動した年代へ。
そこへ、ホイールやフロントグリルなどにクロームを添えるアレンジ。高級感の演出も見どころのひとつとなった。
2005年[平成17年]
シンプルメイクの浸透で、議題となるのが高級感。
ファミリーカーがベースなだけに難しいところではあるが、そこをうまく制したクルマが時代の寵児にのし上がった。クローム系パーツに加え、バンパーの加工やオンリーワン的なホイールなど、高級車をも凌ぐプレミアムなフォルムを具現化。それがこれらのクルマたちなのだ。
↓GRAND HIACE↓
トヨタ・グランドハイエースは、当時のLクラスミニバンの中心的な存在。
「オートクチュール」のアルファード用バンパーや3ピース高級ホイール「ピュアスピリッツ」で、VIPイメージを構築した。
↓PRIMERA WAGON↓
日産プリメーラワゴンをベースに、ベンツのSL用バンパーを流用。
そこへ欧州製ホイールを履かせて、シンプルにユーロを薫らせた。
↓ESTIMA↓
オーバーフェンダーやセンターマフラーでまとめたシンプルの進化形。
ヘッドライトに埋め込まれたバルカンヘッドは、当時に人気を集めた流用メイクだった。
↓ist↓
パーツが少なかったトヨタ・イストへ、アイラインやテールランプカバーを自作して投入。
凛とした欧州テイストを見せてくれた。
2006年[平成18年]
↓Lagreat↓
ワンオフのフロントスポイラーに、「HPデザイン」のホイール。
マークレスグリルやSクラスのウインカーなど、メルセデスベンツを意識した小技が光る。
↓ESTIMA↓
50シーマのブロンズカラーにオールペンしたシンプルメイク。
ホイールやピラーはメッキ、フェンダーにはダクトを投入しVIPスポーツに仕立てた。
↓GRAND HIACE↓
トヨタ・グランドハイエースのロングをベースにフルカスタム。
あえて引き算の要素で、ムダなく高級感を主張する。
↓ESTIMA↓
シンプルメイクにほんのりスポーツテイストを加味。
ボディカラーはブラウンゴールドパール、テールは50エスティマ用を移植した。いま見ても傑作の初代エスティマである。
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