保管する前には空気圧を4kgf/cm2にセット
保管するときは、タイヤの空気圧を高めに設定しておけばさらに変形を抑制できます。
空気圧は、タイヤのタイプにもよりますが4kgf/cm2にすれば安心です。
タイヤ交換する前にガソリンスタンドなどで空気圧を上げておくか、ショップで空気を充填してもらうと良いでしょう。
「空気圧をそんなに高くして大丈夫?」と思うかもしれませんが、タイヤをホイールに組むときは、そのくらいの空気圧を掛けてタイヤのビート(フチ)を持ち上げているのです。
しかも、タイヤの空気は時間の経過と共に徐々にヌケていきますので、半年もすれば空気圧は0.5kgf/cm2くらい低くなっています。
また、保管前にゴムの変質の原因となる泥やオイルなどの汚れをしっかりと洗い落とし、乾かしてからカバーを掛けると良いでしょう。
紫外線がタイヤを劣化させる
保管場所は、できるだけ日が当たらない湿気の少ない場所が望ましいです。
日が当たると、紫外線(UV)によってヒビ(クラック)や硬化といったタイヤの劣化の原因となります。
もし、どうしてもベランダなど日に当たってしまうような場所で保管するときは、市販のタイヤカバーをかけておくと良いでしょう。
サイズやタイプによって異なりますが、4本をカバーするタイプなら1000円前後で購入できます。
タイヤカバーには、屋外に置いて放火などのイタズラにも耐えられる難燃性素材を使っているものもあるので、保管環境を考えて選ぶと良いでしょう。
また、ホームセンターで紫外線をカットする汎用シートも販売されています。これはタイヤ用ではないのでピッタリと被うことはできませんが、タイヤの劣化抑制には役立ちそうです。
屋外保管の場合、どうしてもカバーの中央に降雨時に水が溜まりやすいので、カバー内側から小さなバケツなどで凸状になるようにするといいでしょう。
タイヤの下にスノコなどを敷いて水はけを良くしておくのもオススメです。
こんな小さな気配りでタイヤの変形や劣化は抑制できます。「タイヤは命を乗せている」のはもちろん、真円を保っているタイヤは走らせたときの気持ち良さは間違いありません。
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