急なバッテリーあがりでも大丈夫
ぜひ持っておきたい携帯用バッテリー
日本自動車連盟(JAF)によるロードサービスの出動理由トップが”バッテリー上がり”。
2016年4月の統計では全体の34%と突出し、その件数は58,350件に及ぶ。
じつはバッテリー上がりは冬期だけでなく、エアコンを多用するこれからのシーズンも発生しやすいのだ。できることならば、JAFのお世話になりたくないという読者も多いことだろう。
そんな万一のバッテリー上がりの備えにオススメなのが「ジャンプスターター」。簡単に言えば携帯用バッテリーである。
通常、バッテリーが上がると、他のクルマとブースターケーブルでバッテリー同士を繋ぐ。
しかし、相互のプラスとマイナスの端子を繋ぐ”ジャンピングスタート”は、接続の順番を間違えたり、端子を間違えたりすると、ショートや電装系を壊したりといったリスクが生じる。
ジャンプスターターは、本体ケーブルを車両側のバッテリー端子(プラスとマイナス)に接続するだけ。ジャンプスターターに蓄えられた電力がクルマへと供給され、再びエンジンをかけることが可能となるのだ。
本体への充電はシガーソケットから可能なタイプが多いのも特徴である。
容量(mAh)より出力(A)の数値の高さが重要
容量(mAhと表示されている)も大切なのだが、購入する前に見ておきたいスペックのひとつが“ピーク電流(Aと表示されている)”というもの。
この「A」の数値がキモであり、4リットルエンジンのガソリン車ならば500A、3リットルエンジンのディーゼル車では600A以上がオススメ。
あくまでも目安なのだが、排気量にあったものを選ぶことが重要だ。
最近では、コンパクトなボディでハイパワーな商品もあるのでチェックしてみよう。
また、USB出力ポートを装備し、モバイルバッテリーとしても使える「ジャンプスターター」も増加中。
スマートフォンだけでなく、タブレットも充電可能なバージョンもラインアップされている。
急なバッテリー上がりで、周りに助けを求められるクルマはなく、携帯電話の電波が届かずロードサービスを呼べない。仮にロードサービスを呼べても時間がかかってしまう(自動車保険の付帯サービスによっては費用も発生するケースもある)。
そんなリスクを解消できる「ジャンプスターター」。これからのドライブシーズンに持っておきたいアイテムのひとつといえよう。
とはいえ、運行前の点検は忘れずに。バッテリー自体が劣化していれば、その場しのぎにしかならないのだから。
取材協力:アヴァンツァーレ TEL042-531-1916 http://www.avanzare.co.jp/
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