意匠、フィニッシュ、設定サイズ…
最新モードを交え『H Forty』の名で降臨
“Head40(ヘッドフォーティ)”をご存知だろうか。
デビューしたのは22年前の1995年。名のとおり、本場ワイヤーホイールを連想させるキレ味鋭い40本スポークを持たせたフィンデザインが特徴で、90年代後半に流行したアメリカンメイクでは欠かせない存在となった。
しかし、21世紀になってからアメリカンブームは衰退。フリークに惜しまれつつも、”Head40″は闇の中へと消えてしまった。が、その輝きは廃盤から15年を経過した現代でも失せることはなく、オークションサイトでは活発に取引されるなど、いま新たに注目を集めるという現象が起きている。
そんななか、普及の名作が待望の復活。その名も『H Forty』である。
2017年に復活させた池田氏の想い
いま、アメリカンメイクが再燃しているワケでもなく、ワイヤホイールのデザインがブレイクしているとはいえない。この『H Forty』復活。当時をも知る立役者「ニューイング」の池田氏に真意を聞いてみた。
「いまのトレンドを意識すれば、ありえないデザインかもしれません。しかも、現代のクルマにクラシカルなフィンなんて、と思う方も多いはずです。あえての定番からの脱却ですね。往年のHead40ファンだけでなく、他とはちがう”価値”や”個性”を求める人にも履いてもらいたいと思います」。
彼の愛情とこだわりが詰まった名作のフィルターを通したアイデンティティが、この『H Forty』に宿るのだ。
単なる復活ではなく、デザイン、設定サイズ、カラーなどは、現代に見合った仕様へ。
例えば、スポーク先端にかけてフレア形状としたことで、大型化した現代のボディサイズに見合った存在感を発揮。他にもディスク形状を逆反り(20インチのみ)とするなど、優美なラインを手に入れた。そして、13〜18インチだったサイズは、16〜20インチに。Kカー、ミニバン、セダンといった国産車だけでなく、VWやアウディ、FIATなどの輸入車対応サイズも設定された。
“Head40″と同じキャップタイプとなるセンターカバーは、フラットな意匠へと変更。
また、クロームだったディスクカラーは、履くスタイルを問わないブラックポリッシュに。40本のフィンラインを美しく浮かび上がらせ、シャープな印象を与える。
さらに、当時は組み立て(マルチピース構造)だったのをモノブロック化。買いやすい価格設定となったのも特筆すべき点である。
この『H Forty』は、アメリカンがターゲットではない。ましてやスポーツ、ユーロ、VIPにも当てはまらない。独自の個性をどう調律するのかは、オーナーのセンス次第。そのぶん、キマれば破格のオーラを放ってくれるのだから。
SIZE | INSET(㎜) | P.C.D.(㎜) | HOLE | PRICE |
16×5.5 | 48 | 100 | 4 | ¥38,880 |
17×7.0 | 35、45、48 | 100 | 4、5 | ¥45,360 |
17×7.0 | 53 | 114.3 | 5 | ¥45,360 |
18×7.5 | 48 | 100 | 4 | ¥54,000 |
18×7.5 | 48、55 | 114.3 | 5 | ¥54,000 |
19×8.0 | 35、48 | 114.3 | 5 | ¥59,400 |
20×8.5 | 35、45 | 114.3 | 5 | ¥63,720 |
20×9.0 | 30、40 | 114.3 | 5 | ¥64,800 |
ニューイング TEL0798-63-1777 http://newing-inc.com/
(レポート:WAGONIST編集部)
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