セダンやミニバンで大ブレイク!!
灯火類は”透明”がオシャレだった
2000年前後に流行したカスタムといえば、アメリカンやヨーロピアンVIPだった。
なかでも定番のアフターパーツといえば、テールランプ。現代でこそアクリルやLEDで、見た目や点灯パターンは進化したが、当時のアフター品といえばレンズカバーの色だけを変えたものが主流。特に人気を誇ったのがレンズカバーの色味をなくした『クリアテール』だ。
当時の純正テールランプのレンズカラーといえば、ウインカー部分がオレンジでブレーキ部がレッド。そんな定番から脱却すべく、テールランプのクリア化がウケたのである。
ちなみに、バルブは純正のホワイトからオレンジ(ウインカー用)とレッド(ブレーキ用)への交換が必要。また、車検で必要なリフレクターはテールランプに内蔵されないため、別途バンパーなどに貼らなければならなかった。
この『クリアテール』化は、サイドマーカーやヘッドライトのウインカー部にも影響。
灯火類をすべてクリアにするのがトレンドとなり、カスタム系の通販パーツ広告には、必ずといっていいほど掲載されていたほどだ。
その後は、ユーロブームへと推移。円形の着色レンズをデザイン(および内蔵)したユーロテールが主流となり、徐々にクリアテールは衰退。現在は、アクリルを使ったファーバーテールや流れるウインカーなど、テールランプの魅せ方も大きく進歩した。
たかが10年、されど10年。今度は、どのようなテールランプがブームとなるのだろう。
オシマイ
[イラスト:自由絵師本舗・秋田昌宏]
【関連記事】