LEDチップは数ではなく配列
バルブ本体に備わるLEDチップは、搭載される数よりも正確な配列が重要。
キチンと設計されているものは、クッキリとヘッドライトのカットラインが出るものが多い。
最近、車検では光軸の検査がハイビームからロービームとなり、左上への跳ね上がり具合をシビアに見られるようになっている。
よって、正確なカットラインを放つ製品を選んでおきたい。購入サイトのレビューを参考にするのもいいだろう。
HIDよりも優れている点は?
1.取り付けがカンタン
取り付けについても、HIDはバラストの設置やバッテリー配線など、スペースの問題やDIY難易度も決して低いとはいえない。一方のLEDはノーマルのバルブからコネクターを付け替えるだけ(下写真はバルブとコントロールユニットが一体式)。バルブ交換を経験した人ならば難なく取り付けできるはずだ。
2.瞬時に100%点灯できる
高電圧の放電によってガスを発光させるHIDに対して、LEDはチップ自体が光る。それゆえに点灯時の立ち上がりが早いのもメリットのひとつ。
パッシングもサッとできるのは、HIDには真似できないポイントでもある。
3.省電力で寿命が長い
LEDでバルブ切れというのは、一般的には考えにくい。よほど粗悪な設計ではない限り、球切れすることはないだろう。その点、HIDは電圧や接触不要など点灯しなくなるケースは、まだまだ数多い。
もちろん造りが雑だったり、それほど明るくないヘッドライト用のLEDバルブが存在するのは事実。
HIDには明るさでは勝てないこともあるが、トータルで判断すればヘッドライトのLEDバルブ化は、十分にアリだと思う。それでも不安がある場合は、フォグランプやハイビームで試してみるといいだろう。
(レポート:近藤曉史)
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