内装&オーディオメイクも
「勝つため」のアプローチ
イベントで上位を目指すなら、外装だけで勝負するのは難しい。
そこで内装も張り替え。前期の頃から大人っぽさを演出するために赤×黒で仕上げていたが、今回は配色を変えてバランスを修正。そしてアクセントとして、純正の黒木目パネルを白カーボン調シートでラッピング。艶やかでありながら、どこか落ち着いた雰囲気も感じる室内空間に仕上がった。
さらにフロントシートは快適な純正の電動機能(スライドやリクライニングなど)を捨て、レカロのセミバケットシートに変更。赤×黒レザー張り。質感が高いパンチングレザーも使う。
天井もレザー張り。黒のラインはダイヤキルト仕上げとしている。
「コクピット910の工藤サンのLSもレカロのバケットに載せ替えていて、『こういうやり方もあるんだ』と思って僕もやってみました。車内がかなりスポーティになったと思います」。
トランクオーディオに挑戦したのも、やはりイベントで勝つため。
こちらは同じLSに乗る標クン(山梨県)が製作したオーディオシステムを丸ごと移植し、自分色に染めるため赤&黒のアルカンターラで張り替えた。
機材はすべて人気のロックフォード。音質はまだセッティング中だが、「今の段階でもかなりパワーのあるサウンドです」。
ゴチャゴチャしないように、イルミネーションのLEDは白で揃えた。トランクリッドも立体感が際立つスキのない作り。製作ショップは群馬のリボルバーカスタムズ。リヤトレイに仕込んだ流星仕様のLEDは、トランクを開けた時に目が行く位置を狙ってインストール。
「全然時間がなくて張り替えるのが精一杯。デザインはそのままなので、これからアレンジを加える予定です」。
後期仕様化からスタートして約2年。やっと完成したLSのお披露目の場は、イベントで活躍するユーザーなら誰もが憧れる華やかなステージ「大阪オートメッセ」。出展が決まったのは昨年の夏頃、仲が良いピースの田部井サンから誘われたのがきっかけだ。
「僕にとって、オートメッセは夢の舞台。田部井サンから『もうすぐ完成するならメッセに出そうよ』と言われた時は、本当に嬉しかったですね」。
ブリスターとエアロは昨年末に作り終わっていたが、ボディはまだサフェーサー仕上げ。内装&オーディオの作り込みもこれからという状態だった。
しかし急ピッチで仕上げ、何とか大阪オートメッセ開催前日に完成。クルマがカタチになるまで数多くの苦労を経験したが、会期中の3日間はそれを忘れるほど楽しい日々だったという。
「今回の仕様はかなり反響が良く、特にブリスターと色、オーディオは多くの方に絶賛されました。今まで交流する機会がなかった関西のオーナーさんとも仲良くなれて、オートメッセ出展で多くの収穫を得ることができました」。
今回のフルリメイクで、「チームの代表です!」と胸を張って言えるクルマへと成長したことは間違いない。
ダッシュは赤のアルカンターラ。パネルのラッピングはショップと豊島クンが共同で貼った。
ステアリング&エアバッグも張り替え。エアサスのメーターはドリンクホルダーの位置にセットされる。フロアマットはエルティードでオーダー。モチーフはミニオン。「上の子が大好きで、乗せると喜びます」。
茨城県 豊島 一也(27)
LEXUS LS460
VIP歴9年
次はエルティードで内装をリメイクするという豊島クン。
「今度は本格的にやります」。その後は全国のイベントを回る予定。
「今年は大きなトロフィーを獲って、クルマを作ってくれた皆サンに恩返しをしたいです!」。
VIP STYLE 2017年4月号
650円(税込)
(レポート:VIPスタイル編集部)
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