オービスとNシステムの見分け方とは!?
もうひとつオービスと間違えやすいのが、Nシステム。
こちらは速度ではなく、単純に通過するクルマのナンバープレートを次々と読み取って記録している。名のとおり、”N”はナンバーの意味だ。
主な目的は、事件性がある案件の捜査や盗難車など、追跡されている車両のナンバーを読み取るため。取得したデータは、一定期間でデータは消去されると噂されたが、実際は長期間保存されていることが犯罪報道などからわかっている。
Nシステムは各車線上にカメラが設置されているので、オービスと間違えやすく、慣れない人はブレーキを踏んでしまうこともあるだろう。実際、Nシステムのカメラの大きさはLHシステムよりも小さいので、慣れれば判別はカンタン。
見分け方としてはオービスは設置場所の手前に、警告のための看板が設置されることが多い(高速道路では2カ所/下記写真参照)。逆にNシステムについては看板はないので判別できるハズ。
また、Nシステムは、走行車線だけでなく路側帯を通過する全車線をカバー(3車線ならばカメラ4つ)する。
一方、オービスは追い越し車線だけを狙っていたり、ひとつの筐体にカメラがふたつ入っていたりと、かなり変則的だ。
看板を見落としていたり、どうしてもオービスかNシステムか判断できないときは、路面の白線をチェック! 前述したようにオービスには撮影ポイントとなる車線中央の路面に白いラインが敷かれているが、Nシステムにはない。
新進気鋭な移動オービスが登場!! コンパクトで路肩に設置
そして今、一番恐れられているのが移動オービス。以前からワンボックスカーの荷台にカメラを積んだタイプはあったが、最近のはかなりコンパクトになっている。
小型固定式と呼ばれる新型小型オービスは、路肩に設置が可能なところに2016年から導入されている。
ネズミ獲り(レーダーや光電管による速度違反取り締まり)に近いが、無人で記録しまくるので、非常に怖い存在だ。設置場所も路地などだったりするからなおさらだ。
いずれにしろ、転ばぬ先の杖となるのがレーダー探知機だ。少し触れたように、電波だけで探知するタイプでは今やダメ。GPS搭載がマストで、さらにいうと、SDカードなどを使ってオービスの設置ポイントが更新ができるタイプがいいだろう。まぁ、一番の対策はスピードを出さないことだが……。