開発から出荷まで製造のすべて
「RAYS」の工場に潜入取材!!
カスタムに欠かせないアルミホイール。美しく成型されたデザインは、愛車をカッコよく引き立ててくれるのだが、どのように作られているのかはあまり知られていない。
今回、名門メーカー「レイズ」の製造現場に突入。鋳造1ピースホイール「ベルサス・ストラテジーア ルチアーナ」が完成するまでの行程を取材させていただいた。
01 製品開発
ブランド担当者とデザイナーが描いたデータをもとに3次元の立体データをコンピュータで作成。
デザインと安全性の両立を図るため、解析技術によって強度不足が判明すればデザイン変更になることも。理想のカタチと強度をうまくバランスさせて意匠を決定していく。
02 溶解
ホイールの原材料となるアルミのインゴット(塊)を溶解炉に入れて、鋳造に最適な温度で溶かす。
複雑なカタチとなる金型の隅々にアルミを行き渡らせるため、シビアな温度管理が必要となるそうだ。
03 鋳造
溶かしたアルミを金型に流し込み、ホイールの原型を製造。
レイズでは、金型に負荷がかかるため一般には敬遠される「水冷金型(*)」を使用している。これも品質安定のためだという。
*水冷金型:金型内に水路を設けて急冷する製法。一般の鋳造よりも切削時の輝度が上がり、加工面が美しく際立つ仕上がりとなる
04 熱処理
鋳造によってホイールの原型が完成したら、今度は大きな炉のなかに入れて熱処理を実施。
ここも温度や時間を徹底的に管理。成形したホイールに熱処理を施すことで、ホイールの強度が高まる。
05 1次加工
熱処理が終わったホイールは、ディスク面、裏面、リムに残ったアルミ材を削り取る。
1次加工前のホイールはまさに原型で、ほぼ製品時の設計形状・肉厚へと切削加工。そして、職人の手でバリ取りを行なっていく。
いよいよ後半へ。塗装、マシニング、ダイヤカットの行程を直撃!!