徹底した各部の肉抜きが施され
軽量なジュラルミンとほぼ同重量
日本の鍛造アルミホイールメーカーを代表する「BBS」が、『FI-R』をリリースした。
鍛造1ピースホイール『FI-R』は、同社の軽量ホイールである超超ジュラルミン製『RI-D』とほぼ同じ重量をアルミホイールで実現。まさにBBS史上最軽量ともいえるアルミホイールだ。
『FI-R』の特徴は、下の写真を見るとわかるように、スポーク部まで肉抜きを施す徹底した軽量設計だ。
一切の駄肉はそぎ落とされ、さらに肉を搾り取り減量を施したそのフォルムは、まるで鋼の筋肉を持つボクサーのような印象さえ与える。
公称値ではないが、20×9.0Jの1本当たりの重量はわずか7.9kg。同社の軽量ホイールである超超ジュラルミン製『RI-D』と数百グラムも異ならないそうだ。
当然のことながら、『FI-R』はBBS製アルミホイールのなかではもっとも軽量となる。
カラーバリエーションはダイヤモンドシルバーとダイヤモンドブラックの2タイプを設定。
↑ダイヤモンドシルバー
↓ダイヤモンドブラック
じつは、『FI-R』はヨーロッパ専売モデルとして2015年6月に発表されていたホイール。
逆輸入されて日本市場にも流通していたようだが、日本向けとしては今回が正式なリリースとなる
このような経緯もあり、現段階でのサイズラインアップはポルシェ911GT3、BMW M3、アウディRS6およびR8、ランボルギーニ・ウラカンなど、ヨーロッパで販売されるスーパースポーツ用のみ。しかもすべてのサイズが車種専用設計となっているため、バツグンのフィット感を得ることができる。
その一方で、耐荷重などの耐久性も車種別の重量に合わせて設計しているため、それ以外のクルマに装着できたとしてもメーカーとしては性能を保証していないのだ。
そんな車種専用設計だからこそ、ここまでの軽量化が実現できたともいえるだろう。
まさにピュアスポーツホイールの極みともいえる『FI-R』。現段階では装着できるクルマは少ないが、サイズラインアップを拡大してもらいたいと切に願う一本だ。
BBSジャパン http://bbs-japan.co.jp/