アライメントの調整幅の拡大はもちろん
キャンバー変更で攻めたホイールが装着可能
キャンバー角の調整機能とリヤのストローク量アップを果たすアイテムとして登場したのが、『ミラクルキャンバーアジャスター』と『ミラクルストロークアジャスター』だ。
ともに「ブリッツ」の車高調整式サスペンション『ダンパーZZ-R』のオプションパーツとして設定。
偏心カムを用いることでキャンバー角(車両を正面から見たときのタイヤ上部の傾き角度)が無段階で調整可能となるため、アーム類などを変更せずにキャンバーの角度を調整できる。
ミラクルキャンバーアジャスター
ブリッツ車高調「DAMPER ZZ-Rシリーズ」専用のフロント用ロワブラケット。
標準ロワブラケットと交換する設計の『ミラクルキャンバーアジャスター』は、ロワブラケットの上部の取り付け穴を長穴化し、偏心カムを使ってキャンバー角を調整するというメカニズムを採用した。取材したトヨタ・ヴェルファイアでは、−4°30’〜+0°30’のワイドレンジでキャンバー調整が可能。
通常のアッパーマウントでは調整できなかったが、カンタンに好みの角度が付けられるようになるだけでなく、アライメントの幅も広がる。
タイヤの接地状況を適正化、走行性能の向上、偏摩耗の抑制など、ローダウン時に起きやすい足まわりの補正にも活用可能だ。
*上記写真はキャンバー角度−2°50′
ロワブラケット上側のボルトには偏心カムが備わる。
ここの取り付け穴が左右方向の長穴になるためにキャンバー角の調整が可能となるのだ。レンチを使って偏心カムを回転させるだけで、わずかな角度調整もピタリと決められる。車高調整式サスペンションを取り外して調整するといった煩わしい作業から解放されるわけだ。
『ミラクルキャンバーアジャスター』は、フロントストラット式のサスペンションに対応。
7月1日現在では、トヨタ・ヴェルファイアの ほか86やアルファード、スバルBRZなどを設定。「ブリッツ」では、今後も数多くの車種用を展開していくという。
ミラクルストロークアジャスター
こちらも同じくブリッツ『DAMPER ZZ-Rシリーズ』で使える、キャンバー角の調整を可能とするリヤ専用パーツ『ミラクルストロークアジャスター』。
ナックル接続部分にある偏心カム機構を使ったキャンバー調整のほか、アーム位置を最適化できるので乗り心地もアップ可能となる。
アルファードやヴェルファイアなどが、リヤサスに採用するダブルウィッシュボーン式サスペンション。
『ミラクルストロークアジャスター』を装着すれば、ナックルの取り付け位置を35mm上げられる(ロワアーム位置が下げる)ため、ストロークを確保したままローダウン可能に。専用スプリングも付属させて、車高を低くしても乗り心地がキープできるようにした。
フロント同様に、リヤも偏心カムを回すことでキャンバー角を変更する仕組み。
写真のアルファード&ヴェルファイアでは、−3°30’〜-2°00’の範囲内で調整可能。
*上記写真はキャンバー角度−2°50′
注目の「ブリッツ」2アイテムは、7月より順次発売される。
この『ミラクルキャンバーアジャスター』と『ミラクルストロークアジャスター』のほかに、86やBRZなどの車種でロールセンターを適正化できる『ミラクルキャンバーアジャスター』も設定。
価格は、フロント用、リヤ用それぞれがミラクルキャンバーアジャスターが4万円(税別)、ミラクルストロークアジャスター(リヤ用のみ)は4万8000円(税別)。
詳しい設定車種の情報はコチラでチェックしてほしい。
ブリッツサポートセンター TEL0422-60-2277
http://www.blitz.co.jp
(レポート:ワゴニスト編集部)