03.いよいよ3Dプリンターで出力
12分割されたフロントバンパーのデータを、ひとつずつ積み重ねるように配置してスイッチをON。
「エムズスピード」が導入しているのは、粉末焼結方式の3Dプリンターだ。
樹脂の元になる粉末にレーザーを当てて熱で固めていく方式で、レーザーが当たるのは0.1mmの粉末層。1cmを成型するのに約1時間かかるため、12分割したフロントバンパーでは60時間ほど待機することになる。盛り上がっている部分はプリンターヘッド部。周囲はナイロン樹脂の元となる粉末
04.成型されたパーツを取り出す
3Dプリンターによる作業を終えると、製品を取り出すためのブレイクアウトステーションへと移動。
白い粉末を取り除いていくと、ナイロン樹脂製の12分割された各パートが出てくる。この時点で初めて実物大のパートが再現されるわけだ。
05.パーツをつなぎ合わせて一体化
写真は8分割となるプリウスのリヤバンパー。
ブレイクアウトステーションから取り出した各パートは、ボルトで締めながら接着。この完成形がクレイモデルと同じ型となり、マスター型→本製品が生産されるのだ。
「エムズスピード」では当初、3D-CADによる設計だけを先行させていたが、2年ほど前に3Dプリンターを導入したことで、完全デジタル化を図った。
こうやって発売されたばかりのニューモデルに素早く対応。完成度の高いエムズスピードのエアロパーツができるというわけだ。
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取材協力:エムズスピード TEL06-6745-0200
http://www.mzspeed.co.jp/