ブーム当時は小学生だった若者による
派手系エアロ&カラーのカスタムが復権へ
アメリカンなカスタムカーが集結した「クロスファイブ」(7月17日、東京・味の素スタジアム)には、2000年代前半に人気を博した「スポコン」マシンたちも大集結。
ちょっとリバイバルの兆しもあるので紹介しよう。
なにせ2000年に急激に流行ったものの、10年くらいには急速に姿を消した“幻の”カスタムジャンルだからだ。
これは、映画「ワイルドスピード」の第1作目や2作目に登場したクルマたちをモチーフにしたスタイル。
ホンダのシビックやインテグラ、トヨタ・スープラ、マツダRX-7などの国産スポーツカーをベースに、アメリカ的な解釈で“チューニング”したクルマたちだ。
カスタムの主な特徴は、NOS(ナイトラス・オキサイド・システム)などでチューンしたエンジン、派手なエアロやガルウイングドア、ネオン管などの光りモノパーツ(当時LEDパーツはあまりなかった)でナイトランでも目立つ、といった感じだ。
前置きが長くなったが、今回の「クロスファイブ」にはそんな「スポコン」マシンが増殖。この記事の一番上にある写真のクルマは、『ウェーバースポーツ』製エアロや『テンゾR』製シートなど、当時モノのパーツを身にまとったホンダ・シビッククーペ(EJ1)だ。
トヨタ・セリカもスポコンベースでは大人気。
残念ながら絶版車となってしまったが、ここでは6代目と7代目が元気な姿を披露していた。
ネットオークションなどで「当時モノ」の雑誌やパーツを探し購入、インターネットの画像なども参考にし、見よう見まねでカスタムしているという。
“あのとき”を知らない世代が、再びブームを起こすか? 今後の動向がちょっと気になるところだ。