サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

ノア&ヴォクシー・カスタマイズでマネしたい上級テク!

USとヨーロピアンで見る
異なるアプローチの絶品ユーザーカー

先日にマイナーチェンジを果たし、後期型が誕生したトヨタ80系のノアとヴォクシー。
いまだに人気の衰えぬミディアム系ミニバンは、カスタムベースとしても人気を誇る。フェイスまわりも一新され、よりスタイリッシュとなったが、まだまだ前期型も健在。今回は、そんな80系前期をカスタマイズしたユーザーカー2台を紹介。
USとヨーロピアンという、ノア&ヴォクシーではありそうでなかったジャンルメイク。ツウをも唸らせる上級テクニックをご覧いただこう。

【↓次ページに続く↓】

ネオクラとハワイアンを融合した
US系クールカスタム

テーマは「ハワイで走るカスタムされたクラシックビートル」。
それをストレートに表現したノアのポイントとなるのが、全面が錆のようにみえるボンネットだろう。

そして、もうひとつの見ドコロとなるのがワンオフしたルーフラック。また、足元にはロリンザーのホイールを履かせるなど、細部に至るまで練り上げられているのもウリだ。メッキモールにはハワイアンキルト柄を刻んだり、ガラスを用いたフューエルカバーのアレンジもオモシロい。
誰もがやっていないことをやるのが信条。それでいてすべて純正に戻せるというのもオーナーのポリシーなのだ。

ネオクラ的なウッドラックは、ベンダーでステンレスを曲げてイチから作ったというワンオフ品。
底面はウッドを敷いたり、前面にはハワイのナンバープレートを飾るなど、古き良きアメリカンを薫らせた。

ボンネットはステッカーボムシートを貼り、その上から錆風塗装。ハワイ地図の脇に代表的な言葉「Kino Lau」を描く。
また、先端のメッキモールにはハワイアンキルト柄をモチーフにエッチング。エンブレム部はハワイの州の旗を参考にラインテープで描き上げた。

ヘッドライトはイエローバルブ、ウインカー部はオレンジでペイントしたUSらしい演出。プロジェクター部分には、人気ゲームのネーミングをエッチング加工した。

フューエルカバーのセンター部をくり抜いてガラスを投入したワンオフ。ガラスにも施工ショップ「オネスト」のロゴをエッチング加工し、奥に見える鮮やかなキャップが静かに主張する。

リヤガーニッシュにはステッカーボムでヘラフラちっくに。トヨタマークもあえて逆に装着するなど、遊びゴコロもさりげなく投入した。

フロントグリルは、ナンバープレートベースをスムージング。
フロントリップには、VWビートル用のリヤウイングをスワップさせて加工装着した。

BBS製『ロリンザー』のホイールを加工移植してクラシカルに。
センターパートはアルミを削りだして作り直し、BBSのセンターキャップを投入して個性化。

タンカラーを軸に築き上げたインテリアでUS感を加速。
シフトノブは空き缶にファイバーを詰めて固定した、なんともアメリカンジョークな仕上がり。

オーナーの個性が見事にハマったアメリカンなメイク。
ノア&ヴォクシーには希少なカスタムジャンルだが、ツウな印象を与えることが可能だ。ぜひ、参考にしてほしい。

エアロ●フロント:VWビートル用・リヤウイング加工 ホイール●ロリンザー[BBS製](F18×9J・41 :R18×9J・35) タイヤ●(FR 215/35-18) 車高調●(F)RS-R:(R)ラッシュ・15クラウン用加工 エクステリア●フロントグリル/ヘッドライト /ウッドキャリア:ワンオフ加工 ボンネット:ペイント:ワンオフ インテリア●シートカバー:クラッツィオ チューニング●キャンバープレート

【↓次ページに続く↓】

超マニアックなヴォクシーは
なんと”ポルシェ911 GT3″がモチーフ!!

自動車発祥の地で、高級車の宝庫でもある欧州。そんな欧州の薫りをまとわせた「ヨーロピアン」スタイルは、日本でも一世を風靡した。
ここにヨーロピアンに魅せられたヴォクシーのユーザーカーがある。
ポルシェ911純正ホイールの入手から、迷うことなく王道ヨーロピアン路線をひた走ってきた一台。911純正ホイールは片側を鮮やかなレッド、もう片側を黒に近いシブめのガンメタに塗装。さらに、GT3 RSがモチーフのチェッカー柄サイドデカールを自作して、ホイールとの色味を合わせた。ボディキットやボディカラーも、GT3 RSを連想させるスピード感のある装いに。
このダイナミックなヨーロピアンメイクは、ヴォクシーだからこそ新鮮。誰もが思いつかないツウな発想しかり、上級者らしいセンスにはまさに脱帽モノだ。

足元を飾るのは、ワンオフのP.C.D.チェンジャーでセットしたポルシェ911純正(19インチ)。
助手席側は”GT3 RS”風を狙って、発色の良い朱系の赤に。運転席側には、ダークガンメタに塗装し、重厚な雰囲気を演出した。サイドを彩る”GT3 RS”風のサイドデカールは自作。

フロントバンパーは『モデリスタ』で、エンブレムをスムージング。ボトムには汎用『イージーリップ』をプラスし、シンプルながら精悍に魅せている。

フロントグリルは、トヨタ・マークレス仕様のヴォクシーG’s用純正へ変更。
プラスではなくマイナスの方向で、ヨーロピアンらしいシックな顔つきを生み出した。

サイドステップ下も『イージーリップ』で統一。あえてボディ同色のホワイトで塗装し、シルエットの安定感とクセのないヨーロピアン感を強調する。
また、ドアミラーカバーもホイール&サイドデカール色に合わせて左右で色を変更。助手席側は塗装で、運転席側はブラック塗装済みの純正部品を使用した。

スモーク仕様の純正テールランプはヨーロピアンらしくないと、”エスクァイア純正”に変更。自然な点灯感を活かすため、LED化はせずに純正ハロゲンのままとした。

ステアリングは”ヴォクシーZS”の純正レザー仕様。
今後は、ウインカー&ワイパーレバーを左右逆転させる、操作系の欧州化を計画中とのこと。

決してやり過ぎず、見せ場だけをしっかりと持たせる。こういったテクニックを知っているからこそ、違和感なく表現できるのだ。

エアロ●フロント:モデリスタ+汎用リップ サイド:汎用リップ ホイール●ポルシェ911(997型)カレラS用純正(FR19×8.0・57) タイヤ●ハンコック(FR225/35) 車高調●テイン エクステリア●フロントグリル:G’s用純正 テールランプ:エスクァイア リヤガーニッシュ:エスクァイア用純正+ボディ同色塗装 ホイール/ドアミラー/ルーフ:塗装 サイドデカール:ワンオフ インテリア●シートカバー:ベレッツァ ステアリング:ZSグレード用純正

 

さて、カスタマイズが熟成した前期型ノア&ヴォクシー。アナタならば、どんなアプローチで調律しますか!?

(レポート:ワゴニスト編集部)

 

 

モバイルバージョンを終了