各社のアイディアと個性が光る
30系バンパーエアロを全10モデル公開
威風堂々とした車格や迫力のフォルムなど、キング・オブ・ミニバンの名にふさわしいトヨタ・30系ヴェルファイア。エレガントなアルファードとは違って、押し出しの強さやスポーティな意匠はカスタムシーンでも大きな盛り上がりをみせる。
近年、アルファードではシンプルなリップスポイラーによるオトナ系が注目されるが、スポーティなヴェルファイアこそパンチ力のあるバンパーエアロがよく似合うと思う。そこで、エアロメーカー4社に登場いただき、その魅力を語ってもらうと同時に、厳選10モデルをクローズアップしてみた。
【シックスセンス】
ハイパー系の人気ブランドが描く最新モード
先代の20系を含め、ヴェルファイアに熱い視線を注ぐ「シックスセンス」。そのおなじみのエアロブランドといえば『ジュール』だが、バンパータイプの2作目ではスピンドル仕様が採用された。
バンパーエアロらしい変化を与えられるのも『ジュール』ならではの魅力なのだ。
【シルクブレイズ】
立体造形で魅せる要素を満載した新シリーズ
「シルクブレイズ」のフラッグシップ『グレンツェン』に、今年から新たに追加されたシリーズが「鎧」だ。グレンツェンよりもさらに立体的で攻めた造形を採用し、高級感とスポーツ感とを高次元で融合させるがコンセプトである。
新シリーズ「鎧」は独創的なフルバンパーだから、というだけでなく、これまでにない装いを先取りできる要素も大きな魅力。せっかくフルリメに挑戦するのなら、最新版にこだわるのもアリ。
「鎧」を手がけるKスペックの谷サン曰く、「ハーフタイプに比べて、造形の自由度が広がるので、大胆なイメチェンが可能。立体感は高まり、塗り分け効果も大きい。リヤはマフラーも含めてアレンジできるので、その効果は大きいと思いますよ」。
【クールジャパン】
面で主張するスポーツマインドなボディキット
量感たっぷりな「クールジャパン」のボディキットVer.2は、空力にも配慮されたスポーツな佇まいが魅力。スワンネック形状のGTウイングや、ロングノーズ化が図れるレーシングボンネットなど、他にはない独特のパーツ設定もポイントだ。
今年に入ってからエングレービング仕様が追加された『クールプレミアム』。エングレービングとはUSカスタム塗装のひとつで、メッキパーツに彫刻を施すという華やかでアピール度の高い技法だ。これを、メタルペイントという特殊技術を利用して、メッキ以外のスポイラーやパネルで楽しむことも可能。
「スポーツを押し出し、空気の流れるイメージを表現しています。バンパーエアロならば走りのイメージを高める仕上がりも可能です。さらにライバルに差を付けたい場合はエングレービングタイプを選択してください」とクールジャパンの片岡サン。
【ロジャム】
ロジャム新作のパワー系エアロには上質感も薫る
「ロジャム」のバンパーシリーズ『IRTジェニック』から発売されたボディキット。
フロントはスピンドル形状を前面に押し出し、バンパー下部までルーバーが並ぶ個性派スタイルを採用する。また、フロントグリルのルーバー両端を立体的に造形するなど、ノーマルとは比べ物にならないほどの上質感が獲得可能だ。
キレのあるスポーツムードや3D感を突き詰めたシルエットなど、バンパータイプでしか得られない満足度を突き詰めたエアロと言えそうだ。
「ヴェルファイアもこれだけ増えてくると、ワンランク上のプレミアム感を狙う意味でもバンパータイプは有効です。フェイス全体にノーマルとは段違いの立体感がでるので、劇的にイメージチェンジできると思いますよ」とはロジャムの竹内サン。
なお、同社ではオリジナルホイールも数多くラインアップ中だ。
このように広範囲にデザインできるゆえ、各社のオリジナリティが出せるのがバンパーエアロの魅力。
さて、次のページではコンセプトやアイデンティティなどの違いから生まれる多種多様のボディキットをご紹介しよう。
【↓次ページに続く↓】
破格の個性を発揮するも良し。
シンプルな変化を与えるもアリ!!
【アドミレイション】
2017年初頭に発売されたアドミレイション『ベルタ』。先代ヴェルファイアでヒットした同シリーズの雰囲気を踏襲しつつ、左右に長いダクトフィンを採用してプレミアムスポーツを演出する。
一方リアは、横長ダクトを配置してワイド感たっぷりなスマートな意匠に。ローマウントタイプのLEDが装着できるモデルも用意される。
【バタフライシステム】
プレーンでオトナのスタイルをテーマとする「バタフライシステム」。ヴェルファイア用には『黒死蝶・セカンドインパクト』シリーズで展開し、台形状にデザインしたバンパー開口部によって安定感あるスタイルを生み出す。
そして、リヤも同じくスマートに製作。前後バンパーサイズも純正同等で、フォグランプも純正流用できるなど、やりすぎ感のないシンプルな意匠とした。
【ヴァルド】
ハーフスポイラーで実現した理想のフォルムをバンパーで実現し、標準グレードにも対応させた「ヴァルド」。
バンパーシリーズ『ブラックバイソン』化するにあたり、フロントサイドにダクトを刻むなど、変化を与えた。
【ブラックパールコンプリート】
ヘッドライト下に大きな張り出しを両側に据え、インパクト絶大に仕上げた「ブラックパールコンプリート」の『ギャラクシー』。
フロントにはライン状&スポット系デイライトを配置して躍動感を与えるほか、リヤにもランプ類を投入してアグレッシブに進化させている。
【メイクアップ】
「メイクアップ」では、威圧感、独創性にあふれた3D感たっぷりのバンパー形状を採用。
各パートごとに高低差を付け、立体かつエッジーに仕上げた。リヤもアグレッシブに形成されるため、個性を主張したい人にはオススメ。
【ブリッツ】
チューニングメーカー「ブリッツ」もヴェルファイア用バンパーエアロに参入。
この『エアロスピード Rコンセプト』は、フロントバンパー開口部やリッブに添えられる別体式カーボンパーツをオプション設定。スポーティムードを高められるだけでなく、縦型LEDスポットやリヤフォグで粋なアクセントも放てられる。