水冷式インタークーラーはスペースが限られているコンパクトカーに適している
コストや水温が下がりきらないなどの短所を補うために、エンジン冷却系統から独立したインタークーラー専用のラジエターを別途に用意(ポンプもエンジン本体の冷却系とは別)。インタークーラー本体は空冷式よりずっとコンパクトで、レイアウトの自由度も高く、エンジンルームのスペースが限られているコンパクトカーには適している。
また、インタークーラー自体が小さくパイピングも最短で済むので、レスポンスがよく最大出力より、NAエンジン並みのレスポンスとフィーリングが求められるダウンサイジングターボとの相性がいい。
上の写真はC-HRターボのエンジンルーム。
エンジン後方にあるターボで圧縮された空気は、エンジン上部の水冷式インタークーラーで冷却され、インテークマニホールドへと送り込まれる。空冷式だと、冷えにくいエンジン上部(空気が抜けにくい)やバンパー裏などとなり、インテークパイプが長くなり、レイアウトと複雑になる。
右下にインタークーラー専用ラジエータのキャッチタンクがあり、エンジンとは別の冷却水の経路を持っている。
このような理由から水冷式インタークーラーを採用するクルマが、徐々に増えてきているのが現状だ。
(レポート:藤田竜太)