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進化は止まない「レクサスLS」!初期型を後期ルック&圧巻のワイドボディへ熟成

完成して1年も経たずに
フル後期仕様に挑んだツワモノ

9月号の”VIP STYLE”表紙を飾ったのは、山口県でプロショップ「Kプロデュース」を営む河村クンのレクサスLS。業界人とは言っても自分の力で正々堂々とイベントで戦う、れっきとしたドレスアップオーナーである。ベースは前期型LS460。当初は前期600h仕様で車格を上げ、次にフル中期仕様に変更。完成してから半年で、今度はフル後期仕様に挑戦した。
マイナーチェンジの度に乗り換えるケースは数あれど、前・中・後期すべての顔を1台で楽しむオーナーはなかなかいない。ずっと日産党だったが、今はすっかりレクサスの虜になった。「LSはレクサスのフラッグシップ。セダンの中でも別格だと思います。特に40系LSは部品を変えるだけで、前・中・後期すべてを楽しむことができる。それが面白いですね」。
とは言え、当初は外装を後期仕様にすることに躊躇したという。スピンドルグリルを採用した後期は顔つきがスポーティな感じがして、中期の方がVIPに相応しいと思っていたからだ。
「でも一歩先を行くなら、後期仕様しかなかった。そしてこういうクルマも作ることができる、と店のアピールにもなると思ったので、すぐに後期の純正部品を発注しました」。
最初は悩んだ後期化も、いざ完成した姿を見ると一瞬で好きになった。「改めて後期型の魅力を知りましたね。イベントでも声を掛けられることが多くなり、挑戦して良かった」。
今年もあちこちのイベントに参戦しているが、最大の理由は自分の実力がどれくらいなのかを試してみたいから。この前は知っている人がほとんどいないアウェーな遠方のイベントに、当日エントリーで参加した。
結果はレクサス部門1位。彼にとって大きな自信となった瞬間だった。40LSに乗って6年、いまや相棒のような存在である。
「クルマを作る上で協力して下さった皆サンには、本当に感謝しています」。

“Fスポーツ”のフロントグリルは、撮影直前にブラックメッキ加工。メッシュは塗り分けで使った色と同じ217ブラックだ。
バンパー開口部にはチラッと見えるインタークーラーが鎮座する。

 

ホイールの『エイムゲインGVS』はフロント20インチ、リア21インチの前後異径サイズを投入。奥に見えるブレーキキットも「エイムゲイン」で統一し、キャリパーのロゴは手書きした。

エアロは「エイムゲイン純VIP」がベース。リアフィニッシャーは純正流用だが、マフラーはエイムゲインの可変バルブ付きを選択。ストレートのフロント&中間は「Kプロデュース」のワンオフだ。
リアディフューザーは黒で塗り分け、引き締め効果を狙った。

車体のワイド感アップに大きく貢献する、「エイムゲイン」のオーバーフェンダーキットタイプ2。
ホイールリムの深さを獲得すべく、アーム類は「Tディメンド」をセット。

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外装はシンプルかつ迫力に
ペイントの隠しワザも注目

今回の仕様のイチ押しは、やはりフル後期化。なかでもヘッドライトの配線加工は、中期型の時よりも非常に複雑で苦労したようだ。
「リレーを作って配線を繋いだりとか、点灯させるまでが大変。ハイ・ローの自動切り替え以外は、ちゃんと機能するようになっています」。
そして、驚くべきはサンルーフまで後期になっていること。前・中期のサンルーフはガラスがグリーンだが、後期になるとスモークタイプ。ここはガラスを入れ替えるだけで、大きな加工はなかった。また、後期化により、エアロも一新。中期の頃は『エイムゲイン純VIP&プレミアム』だったが、今回は『純VIP GT』をチョイス。フェンダーキットは後期用のタイプ1加工から、タイプ2を選ぶ。
「貼り付けタイプですが、純正のボディラインが崩れないように作られているので、後付け感が少ない。フロントのレクサス Fスポーツのような立ち上がりも気に入ってます」。色は中期仕様と同じ、レクサスRC Fのヒートブルーコントラストレイヤリング。
「中期の時はパールの上にヒートブルーを吹いたので、ちょっと色が引けた感じで鮮やかさはなかった。今回は黒のサフェーサーをボディ全体に吹いてから塗ったので、色に深みが出て鮮やかになったと思います」。
これで注目度は上がったが、もう少し目立つ要素が欲しくアメリカンなカスタムペイントも施工。あえて目立つ場所でなく、気付かれない部分を重点的に攻めた。

ボンネットの裏にエアブラシで描かれた龍。一方エンジンカバーには鯉。これは鯉が滝を登って龍になった、という神話をヒントにした。
「何があっても負けず、どんどん先へ進めるように」と願いを込めている。ちなみに鯉は昔飼っていた錦鯉がモチーフとなる。

トランクの裏は、見た子どもが泣き出すと評判だった(?)虎から、ボンネットとは違う絵柄の龍に変更。細部までリアルに描かれていた。

「普段乗りもするし、内装がハデだと落ち着かないので」白×黒でコーディネイト。最新仕様はレカロのバケットシートで、こちらもレザーで張り替えた。
「シートヒーターの機能はなくなったけど、ホールド性は最高です」

純正らしさも残したく、パネルはウッドを生かす。また、天井とピラーは白のラムースで張り替え。純正はアルカンターラを使用しているため、それに近い生地をセレクトした。

河村クンは、このLSに毎日乗る。普段に乗れないクルマはイヤだから、割り切ってイベント仕様にすることは考えていない。
走行距離は、22万キロオーバー。メンテに力を入れ、いまも不具合はなし。
「普段乗りができて、なおかつイベントでも賞が獲れる。こういう仕様の方が結果的に長く乗れるんですよね」。

河村 浩一(O型・自営業)

次期LSも気になっているが、「高くて手が届かないと思うので、もう少しこのクルマで頑張ります」。妻の彩加サン、娘の結愛チャンと一緒に。

レクサスLS460(平成19年式)

●エアロ:(F・S・R・W)エイムゲイン純VIP GT ●フェンダー:エイムゲイン タイプⅡ ●グリル:ブラックメッキ加工 ●ヘッドライト:ヘッドライトインナーレタリング ●ボディカラー:レクサス純正ヒートブルーコントラストレイヤリング ●ホイール:エイムゲインGVS(F)20inch11.5Jマイナス42 (R)21inch12.5Jマイナス38 ●タイヤ:(F)ヨコハマタイヤ 255/30-20(R)コンチネンタル295/25-21 ●足まわり:ボルドワールド・アルティマアドバンス ●アーム:(F)Tディメンドワンオフ(アッパーアーム、ナックル)(R)Tディメンド(アッパーアーム、トーコン) ●キャンバー角:(F)8度(R)12度 ●ブレーキ:エイムゲインGT64加工(F)6pot/380φ(R)4pot/380φ●マフラー:中間Kプロデュースワンオフ、出口エイムゲイン ●外装その他:フル後期仕様、エアブラシ(エンジンルーム、トランクリッド) ●インテリア:レカロSR3載せ替え、各部張り替え

 

VIP STYLE 2017年8月号 ¥650
交通タイムス社

(レポート:VIPスタイル編集部)

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