初心者にありがちなピンボケは
フォーカスロック撮影で解消
「ピント合わせ」がうまくいかず、被写体がボヤけて写ってしまうピンボケ。ここは、”フォーカスロック”というテクニックを使って、狙い通りのポイントにピントが合った写真の撮り方を勉強していきましょう。
まず、ピント合わせは「任意選択モード」で行なうこと。「自動選択モード」は便利な機能ですが、自分が狙った場所にピントが合うとは限りません。明確な撮影イメージを持っている場合はなおさらです。
次にAF(オートフォーカス)枠を中央に。その状態でファインダーを覗いて、ピントを合わせたいポイントと中央の枠を重ねます。その状態でシャッターボタンを半押しすると、”ピピッ”という音とともに中央の枠が赤く光り、その場所にピントが合うはず。
そのままシャッターボタンを押し込むと、中央にピントが合ったまま撮影可能に。ちなみに、クルマはヘッドライトにピントを合わせるのがベストと言われています。
テーマ「フォーカスロック撮影」
そして、「フォーカスロック撮影」の解説。
中央の枠にヘッドライトを重ねてから、シャッターボタンを半押し。そこまでは同じです。そこでボタンを半押したまま、フレーム内で正しい7:3になるようにカメラをスライドさせましょう。この時に構図が変わってもボタンを離さない限り、ピントはヘッドライトに固定されたままです。あとはクルマの上下左右が見切れていないか確認してから、シャッターを押し込むだけ。
ピントは平面に合うので、ロックした後は上下左右にカメラを動かしても、ヘッドライトからピントはズレません。ただし、奥行きが変わるとズレてしまうため、半押しした状態での前後移動はNG。その場合はシャッターボタンから指を離して、ピント合わせからやり直しましょう。
ポイント1「AFフレーム選択を任意選択に」
キヤノンの一眼レフカメラの画面を例に説明すると、「自動選択モード」にしている場合は全ての枠が青く表示。
機種によってボタンは異なりますが、十字キーやダイヤルを操作して中央の枠を選択しましょう。光っている枠が中央だけに表示されていれば準備はOKです。
ポイント2「ピントはヘッドライトに」
ファインダーを覗いて、中央の枠とクルマのヘッドライトが重なる位置でシャッターボタンを半押し。
指はそのままの状態をキープし、カメラを左右にスライドしてクルマをフレーム内に収める。構図が決まったら、ボタンを押し込めばOK。
フレーム内に距離が近いものと遠いものが入り混じっている場合や、強い光が入るようなシチュエーションにおいて、フォーカスロック撮影は特に効果を発揮しますよ。
次回の「写真教室」は太陽光の向きとドラマチックな写真の撮影方法について紹介します。
(レポート:VIP STYLE奥)