ついに再販を開始したビート純正部品
今後はラインアップを拡充させる
オーナーの間ではすでにウワサになっていたクダリだが、一気にニュースとして広まった「ホンダ・ビート用純正パーツの生産再開」。最近では、マツダが「初代ロードスターのレストアメニューや純正パーツの再供給」をスタートさせるなど、”長く楽しんでほしい”という自動車メーカーの計らいは、じつに素晴らしいことである。
この「ビート純正部品の生産再開」は、ホンダの公式ウェブサイトでも掲載され、各メディアでも話題になった。現在は4アイテムだが、順次追加される見込みだという。
「ビートは多くの方々から熱狂的に愛されていることが、我々にとっても嬉しいのです。今年で26年を迎えますが、まだ2万台ほどが現存。これからももっと長く楽しんでいただきたいですね」とは、ホンダの広報のコメント。
そこで、いま一度生産が再開されたパーツについて触れてみたい。
【ライセンスライト用レンズ】
リアのナンバープレートを照らすライト用の照明レンズ。いち早く、8月23日から再販が開始された。780円。
【ヒーターブロアーモーター】
ヒーターブロアーを駆動させるモーターASSYの再販もスタートされている。弱点だった暖房のトラブルも解消。27,500円。
【シートベルト】
再販パーツのひとつ”運転席”側のシートベルト。いつも身につける部品なのでありがたい。26,000円。
【ホイール】
写真はアルミ製だが、対象となるのはフロント13インチ/リア14インチのスチール製のホイールディスク。¥11,700円(13インチ)、12,500円(14インチ)。
一方でユーザーの意見としてはどうなんだろうか。有名なビートオーナーのひとり、MC平田サンにもハナシを聞いてみた。
「ボクにとって運転する楽しさを教えてくれたのがビートです。いまは保存用のカーニバルイエローの1台ですが、普段乗り用、レース(競技)用など5台を乗り継いできました。純正パーツ再販はとにかく大歓迎。新しいクルマへの買い替えを促す今の税制のなか、自動車メーカーの立場で『古いクルマを大事に乗ってね!』という粋な計らいは、手放しで喜ばしいことです」。
現時点ではビート用純正パーツの再販部品はごくわずかな点数にとどまっているが、今後は随時増えていくとのこと。そこで、リアルなオーナー目線での声として「いますぐ欲しいビート純正パーツ」をMC平田サンにチェックしてもらった。
ビートオーナーが再販してほしいパーツはこれだ!!
いまでは関連ブランドから社外品が販売されているビートの幌。リペアも含め、それだけ需要が多いようで、純正品を手に入れたいユーザーも多いとか。
「あと、ビートオーナーが望んでいるのが、リアスクリーンかもしれませんね。幌の関係パーツ再販は切に願います」。
「個人的には純正シートです。乗り降りするときに擦れてしまってどうしても、ステッチがほつれてくるんです。また、ドアの内張りは張り替えなどでリフレッシュすることはできますが、この2ピース構造を純正のままでキープしたい人も多いかと思いますね」。
また、サンバイザーがボロボロになっているのを見かけるとの意見も。
ビートオーナーの間でよく知られているのがメーターのトラブル。指針やトリップメーターが動かなくなって困っている人も多いようだ。
「他にもルーフのゴム部分から雨水が漏れて車内に入ってきています。また、ビートは新車からAピラー部分が塗装ではなくてシール(フィルム)。このあたりの補修系も登場してくれると嬉しいですね。さらに、手軽に手に入るようになればいいなと思うのがサイドのステッカー。アフター品ではなく純正品にコダワリたい部分です」。
「ビートの集まりに参加することがよくあるのですが、最近では“この先、どうやって保存(維持)していくか?”というのが、仲間内での専らの会話になってきています。どちらにせよ、ホンダの姿勢には大変嬉しく思ってます」。
なお、ホンダは約80点におよぶ純正パーツの再販を目指しているとか。
自動車メーカーとして、古き良きを後押しするという、有難いハナシ。今後もこういった取り組みに期待しようではないか。
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