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欧州テイストを静かに薫らせた上質の国産ワゴンメイク【スーパーカーニバル2017】

シンプルだけどオーラは半端なし
玄人好みのアテンザワゴン、見参

気温30度を超える快晴のなか、大きな盛り上がりをみせた「スーパーカーニバル2017」。
10月8日(日)、会場となった大阪の舞洲スポーツアイランドには、500台近いユーザーカーやデモカーが展示され、ミニバンやハイエースなどのカスタムシーンを間近でチェックすることができた。なかでも、それぞれが個性を主張するユーザーカーは見応えあり。
今回はシンプルにキメた、「トミーさん」のマツダ・アテンザワゴンにクローズアップ。派手さはないものの、見れば見るほどに完成度の高い1台であった。

LEDやスポイラーといった装飾もなく、一見はフツーに思えるかもしれない。
しかし、フロントバンパー、ホイール、カラーアレンジなど、知っている人から見ればじつに玄人好みな内容が満載されていたのである。

 

「後付け感は感じさせたくない」という、オーナーの思いをカタチにしたフロントバンパー。
『オートエクゼ』をベースに、鋭角だった左右開口部のラインを柔らかなアールに成型しつつ、その上部に備わるダクトをスムーシング。フォグランプも排除しつつ、スポーティだったイメージをスマートに描きなおした。
また、純正サイドステップとのラインをあわせるためにボトムを30mm短縮するなど、細かい芸当が光る。

上級グレードに採用されるルーフレールを加工装着。
その純正シルバーと同色をドアミラーとホイールにペイントし、さりげない差し色を加えた。

圧巻なのは、足元にセットしたBMW X5純正のアルミホイール。当然ながらマツダ車とはP.C.D.が異なるのだが、ホイールのナットホールをP.C.D.120→114.3へと加工して装着した。
P.C.D.チェンジャーを使用しなかった理由を聞けば、「リア10.0JのX5純正サイズを、フェンダー無加工で装着するためです。チェンジャーの厚みでハミ出してしまうので(笑)」。

エンブレムレス化して、”車種不明感”な雰囲気を醸し出すリアまわり。
『レムス』のマフラーカッターを溶接して、静かに欧州車テイストを生み出す。

レカロシートや内張りなどをブラウンに張り替えしたインテリア。
足元のペダルはVWゴルフ7純正を加工装着しているが、フットペダルの高さは自分好みにかさ上げ済み。ムダな装飾はいっさいなく、オトナな空間を創造した。

ロードスター純正を流用したエアコン吹き出し口。口径サイズが合わなかったため、ハメ込み部分を加工して違和感のない取り付けを実践。

ウインカー&ワイパーのレバーは欧州純正品を使って左右逆に配置。
さらに、10年以上も愛用するステアリング「イタルボランテ」は、マニア垂涎のデッドストックもの。

あえてマイナーなアテンザワゴンで目立つ要素は一切ないが、「ベース車もカスタムも人とは被りたくない」のがオーナーの狙い。
派手なカスタム車両が多かったなか、静かなオーラと輝きを放っていた1台であった。

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