ヴォクシーとエスクァイア乗りも必見
純正パーツの価格と品番を公開
7月のマイナーチェンジを経て、フェイスの印象がガラリと変わった、トヨタ・ノア、ヴォクシー、エスクァイア。イメージが一新されてスタイリッシュになった3兄弟は、前期オーナーにとって複雑な心境だと思うが、じつは加工はなく後期ルックを手にすることができる。
そんな「前期と後期の具体的な違いは?」を検証するとともに、後期仕様への手順について紹介しよう。
ということで、前期ベースでの後期化は可能なのかを早速調査。今回は「ケースペック」の協力を得て、”ノアSi”の前期車両をサンプルに、純正パーツを調達して後期化にチャレンジしてみた。
まず、フェイスまわりに関しては交換すべきパーツが多く、後期化には手間もコストもそれなりに必要。リアに関しては、変更点はリヤガーニッシュのみと、一部のアフターパーツも流用できそうな印象だ。
なお、今回はノアをベースに検証したが、一部はヴォクシーやエスクァイアにも参考となるはず。
*今回のサンプル車両には『シルクブレイズ』のフロントグリルなど、一部社外パーツが付属する。
【フロントまわり】
フロントで変更すべき箇所は、ざっくり言えばバンパーとフードドップモール、ヘッドライトの3点。
ただし実際に必要となる部品点数はそれなりの数になるので、注意。ココ以外のパーツは後期と前期が共通なので、アフターパーツの流用が可能だ。
■必要な純正パーツ:ヘッドライト、フードトップモール、フロントバンパー
ちなみに、インナーフェンダーとアンダーカバーは、厳密には前期と後期で形状が異なる。とはいえ、固定時に若干のテンションがかかる程度で、前期純正のままでもOK。
また、フォグランプの装着に必要なハーネスも、固定穴が使えないが作動・機能的には問題なし。
【リアまわり】
テールランプの意匠は異なるものの、リアまわりで変更が必要なのは、リアガーニッシュのみ。
前期のガーニッシュは左右の長さが短いが、後期はテールランプのすぐ隣まで伸びた形状となっているのが特徴だ。なお、テールランプは後期純正がポン付け可能。その他パーツは後期と共通となる。
■必要な純正パーツ:リアガーニッシュ
と、簡単に後期仕様に必要な部品を説明したが、次のページでは手順と純正部品の詳細について紹介しよう!
【↓次ページに続く↓】
いよいよ後期ルックへの手順を紹介
ここでは、いよいよ後期ルックへの手順を写真付きで公開。難易度的には難しい部分もあるが、DIY中級者ならば挑戦してみる価値あり。
というわけで、まずは後期ルックに必要な純正パーツと価格を知っておきましょう。
後期仕様に必要な純正パーツ【80系ノアSi 前期→後期の場合】
1.ヘッドランプASSY
RH(81110-28G50)¥96,552/LH(81150-28G50)¥96,552
2.ヘッドランプカバー
RH(53181-28140)¥2,225/LH(53182-28140)¥2,225
3.ボンネット(フード)モールディングASSY(75770-28180)¥8,964
4.ラジエターグリルSUB-ASSY(53101-28610)¥28,836
5.フロントバンパーカバー(070塗装済み)(52119-28L00-A0)¥52,596
6.フロントバンパーガーニッシュ(53105-28090)¥26,352
7.ラジエターグリルLWR NO.1(53102-28060)¥11,880
8.フロントバンパーホールカバーASSY
RH(52030-28120)¥2,441/LH(52040-28120)¥2,441
9.フォグランプASSY
RH(81210-48051)¥15,660/LH(81220-48051)¥15,660
10.フォグランプブラケット
RH(81481-28480)¥1,199/LH(81482-28480)¥1,199
11.バックドアガーニッシュ(76801-28610)¥26,676
12.ラジエータサイドエアシール
NO.1(53285-28081)¥1,091/NO.2(53286-28081)●¥1,091
上記合計 ¥393,640
*()は純正部品品番
<フロント交換手順>
02_次にタイヤハウス内にあるバンパー左右のピン(上部)とビス(下部)を外し、バンパー底面のピン2本とビス6本も外す。
03_フロントグリル奥にある、フォグランプのカプラーを抜く。これでフロントバンパーを取り外すことが可能だ。
04_ヘッドライト横にある黒いパネル(ラジエータサイドエアシール)を左右ともに外し、ヘッドライトを固定する片側3ヵ所のビスを外す。
05_次に、ヘッドライト下に備わるカプラーを片側2個ずつ抜く。ビスとカプラーが外れると、ヘッドライトが取れるはずだ。
06_バンパーから取り外したフォグランプを後期バンパーに装着し、ハーネスを取り付け。
07_純正パーツを外した時と同様の手順で、後期用のヘッドライトやバンパーを取り付ける。取り付ける際に使うビスやピンは、前期のものがそのまま流用可能だ。
08_最後にボンネット先端のフードトップモールを外す作業を。ボンネット裏の3本のビスで固定されているため、そのビスを外す。あとは、そのビスを使って後期用を装着すれば完成だ。
<リアガーニッシュ交換手順>
01_リアガーニッシュの固定ネジはバックパネル内にあるため、まずはバックドアのパネルを外す。ウインドウ上部、ウインドウ左右、ウインドウ下の順に外していこう。
02_リアガーニッシュを固定する6ヵ所のビスを外す。ビスが外れたらゲートを閉め、リアガーニッシュの端にヘラを差し込み、ヘラを引き上げるとガーニッシュが取れるはず。
03_リアエンブレムは前後期共通のため、前期用を外してそのまま移植しよう。
04_次に、後期用のリアガーニッシュの片側2本のピンを左右とも取り外す。
最後に、前期用ガーニッシュが固定されていた6本のビスを使い、後期用ガーニッシュを固定。これで完成だ。
いかがでしたでしょうか。
パーツ代を考えると、それなりにかかってしまう80系の後期ルック化。うまく社外品と組み合わせたり、中古部品が出回るのを待つ、など自分なりのペースで挑戦してみるのも悪くなさそうだ。
取材協力:ケースペック
TEL0566-54-0335