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快適にロングドライブできる車高短なY32シーマ【VIP STYLE MEETING】

ドレスアップカーは走ってナンボ!
速くスポーティに走れる足回りを組みこむ

岡山国際サーキットで開催した「VIP STYLE MEETING(VIPスタイルミーティング)」。初開催となったVIP乗りのためのミーティングには、全国各地から数多くのセダンユーザーが集まり盛大に幕を閉じた。そんな「VIP STYLE MEETING」で見つけた注目の1台をご紹介。

かつてはVIPカスタムフリークでは絶大な人気を誇った日産・Y32型シーマ。
それだけにカスタマイズもやりつくした感がある。だが、松永サンのシーマは、少し違ったオーラを醸し出していた。というのも、そのカッコよさが見た目だけを追求したローダウンではない。
松永サンいわく「福島県から岡山まで自走で来ました。この車高でも運転はラク。この相棒は、お世話になっている”ガレージマジカル”の木田さんの思いと自分の理想をカタチにした宝物なんです」。
「ガレージマジカル」といえば、足回りのセッティングに評価を得るプロショップ。”KING OF CIMA”でも名を馳せており、「クルマは動いてナンボ。ちゃんと乗れて速いクルマは止まっていてもカッコいい」がポリシーである。
他とはオーラが違うのは、機能美的な要素のせいなのだろう。
だからベストはひとつということから考えると松永サンの理想が、木田氏のセッティングと似てくるのである。足回りのセッティングのみならず、セッションのエアロを纏ったエクステリアしかり、”2代目KING OF CIMA”と言っても過言ではないのだ。
そんな松永さんのこだわりは、本革ヌバックにフル張り替えたインテリアにも深く反映。本革バックスキンは手入れは大変なのだが、じつに贅沢な空間となっている。

超ロワードした車高にもかかわらず、快適というからすごい。足回りは「ガレージマジカル」の木田スペシャルを装着。

オーナー自身で塗り分けしたドライカーボンのボンネットは、木田さんから譲り受けた逸品。
妖艶なボディカラーは、”悪魔のZ”をモチーフに再現したという完全オリジナルである。

フロントは「セッション」のエアロパーツを加工装着。フォグ周りやサイドインテークなどオリジナルに仕上げられている。

足元には「OZ」製の3本スポークを装着。おそらく世界に1セットしかない、貴重なホイールだという。
そして、奥にはトラストをベースにパープルのアルマイト処理を施したブレーキキットで魅せる。

ただキャンバーを調整するのでなくハウスに干渉せず、ツライチをできるよう工夫。これが神業なのだ。

希少なヌバック革でフルに張り替えられた豪華絢爛なインテリア空間。スピーカー周辺にはLEDを配しアクセントとして活用。
聞けば、内装だけでもレクサスが余裕で買えるほどのコストがかかっている。

ヌバックの表面。質感が人工皮革とは全く違う。手入れは確かに大変だが、それ以上にインテリアのクオリティアップがはかれるというのがいい。

最近はクール&スマートが流行りのVIPカスタム。Y32型シーマでこういったカスタマイズはありではないだろうか。

 

(撮影&レポート:柴田幸治)

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