これはトヨタ86のハイブリッドモデルなのか!?
トヨタ自動車は、第45回東京モーターショー2017において『GR HV SPORTS concept』を発表した。写真を見て、これはトヨタ86の進化した姿だと思われたかもしれないが。残念ながらその可能性は極めて低い。
このモデルはWECマシン『TS050 HYBRID』で使用されているハイブリッド技術を投入したTHS-R(TOYOTA Hybrid System-Racing)を搭載したクルマで、駆動方式こそFRとされているが、トヨタ86の進化版というよりは、ベース車両としてたまたまトヨタ86を使ったということであり、このクルマがトヨタ86と直接繋がっている訳ではないようだ。
このクルマの特徴的な部分として、プッシュ式のスタートスイッチを開閉式のシフト内に設置。センタークラスターにオートマチックのギアポジションスイッチを配置して、Mボタンを押すことによって、オートマチック車ではあるものの、マニュアル操作のようにシフトのアップダウンを楽しむことができるようになっているのだ。通常時はオートマとして走らせることができ、峠などワインディングではマニュアル操作が楽しめる。
東京モーターショー会場で、車種担当として解説されていた、GAZOO Racing Company GR開発統括部 ZRの宍戸智彦さんは「スポーツカーを楽しむ新しい提案だと思います」と話してくれた。
トヨタ86のオープンカースタイルは、これまでにも発表されているが、タルガトップというのは新鮮である。これまでにスープラなどで実績がある屋根の取り外しができるスタイルだ。完全オープンにするよりは、ボディ補強を加える必要もないだろうし実現できる領域なのかもしれない。タルガトップだけでもトヨタ86で実現されれば、かなり楽しめるのだが…。
《編集:XaCAR編集部》