イジれば化けそうな予感!!
そんな良さがあふれるJPN TAXI
東京モーターショー直前に発売が発表された『JPN TAXI(ジャパンタクシー)』は、日本のおもてなしの心を大切にした、あらゆる人に優しい次世代タクシーとなっている。
「このクルマをデザインしていく上で最初に決めたのは、後席のドア開口部のサイズです」と話してくれたのは、会場の車種担当になっていた「Toyota Compact Car Company」TC製品企画部ZP主幹である木原哲郎さんである。
この『JPN TAXI』は、後席ドア開口部の高さや幅、窓の大きさ、車体の全高が決まって、クルマのカタチが決まったのだという。
後席ドア開口部のサイズは、ユニバーサルデザインの要件を満たしているもので、助手席と後席を折りたためば、車椅子を畳むことなく乗車できるというパッケージだ。
「街の景観にマッチするということと、古さを感じさせないデザイン。それでありながら、これまでの『コンフォート』で使われていたフロントグリルを継承しているというのがポイントになっています」とは、木原さん。
今の時代にあえてフェンダーミラーを採用しているというのも、『JPN TAXI』の特徴のひとつ。
タクシー会社からの強い要望ということで、視線移動を最小限に保つためにはドアミラーよりはフェンダーミラーのほうが好ましいということのようである。
あくまでも日本のタクシー用として開発された専用車だが、なんといっても市販車にはないキュートなフォルムに好感が持てる。フェンダーミラーというのも、今だからこそ新鮮味があるのではないだろうか。
LPGのままでは、一般ユーザーは手を出しにくいが、ガソリン仕様が発売されれば売れそうな予感。
家族に車椅子を使用するという人はもちろんだし、カスタマイズのベースカーとしてもユニークなベースカーになるような気がしてならない。