リアルレーシングエンジンも展示!
正体は自社開発の4ℓV10だった
『IF-02RDS』のナンバー取得以外に、東京モーターショーの目玉として用意されていたのが、オリジナル開発の4ℓV10エンジン「IF-V10E」のプロトタイプ。
現在、搭載されているのはホンダS2000の2ℓ直4エンジンをベースにターボ化したもので、最高出力260kw(354)psとなっているが、直4ターボでは究極のロードゴーイングカーとして迫力不足。そこで、次期『IF-02RDS』の搭載エンジンとして開発がスタートしたのが自社開発のV10エンジンというわけだ。
開発のコンセプトは「一番肉体と心に響いたF1エンジンを作って搭載しよう」。
イメージしたのが第2期ホンダの3.5ℓV10エンジン。純レーシングエンジンを設計し、公道で使うことを想定して排気量をアップ。最終的には4ℓ化で計画は進められているという。
ただ、開発は始まったばかりで、今回のエンジンはあくまでもプロト中のプロト。「エンジンも自社でやりますよ」という意思表示でしかないが、目標出力は450kw(612)psとすでに決まっており、次期モデルは世界を凌駕する真のリアルスポーツカーとなるはずだ。
ミッションは同社が特許を取得した「シングルクラッチ・シームレス・ドグミッション」。
回転落ちがなく、伝達力を途切れさせることがほぼないシームレスミッションは、F1の世界ではすでに常識となっているものだ。しかも、そのミッションを自社開発するだけでなく、量産化まで視野に入れているとアナウンス。まさに、同社の技術の高さが窺い知れる。
このプロジェクトには多くの企業の協力はあるとはいえ、いち部品メーカーが本格的なロードゴーイングカーを生み出すことは並大抵のことではないのは明からかだ。
ただ、彼らは諦めることなく挑戦を続けることを明言している。ナンバーを取得した『IF-02RDS』の走り、そして今後のV10エンジン開発などスーパースポーツカーファンにとって、「イケヤフォーミュラ」の動向は目が離せない。
リアルスーパースポーツカーとオリジナルF1エンジンが展示されているのは、東京モーターショー「東京ビッグサイト」の東2ホールCZ03ブース。
日本の匠が作り上げた究極の逸品をぜひご覧いただきたい。
IF-02RDS Specification
全長/全幅/全高 | 4660㎜/1975㎜/1080㎜ |
車両重量 | 1150kg |
エンジン | 2ℓ直列4気筒DOHC+ターボ |
最高出力(推定) | 260kw(354ps) |
ミッション | オリジナルシームレス5速ミッション |
デフ | イケヤフォーミュラLSD |
駆動方式 | MR |
サスペンション | 前後ダブルウィッシュボーン |
ブレーキ | APレーシング |
タイヤ | F=275/30ZR19 R=335/30R20 |
イケヤフォーミュラ
http://www.ikeya-f.co.jp/