タワーバー、フロアバーの補強系…
ミニバンのボディ剛性が高まるとどうなる!?
人や荷物がたくさん積めて、使い勝手バツグン。着座位置が高くて視界も広く、ボックス形状だから運転もしやすい実用的なミニバン。
しかし、走りの面ではアダとなることも。「高速道路や峠を飛ばしていたらヒヤリとした…」なんて経験があるヒトも多いのでは!? また、走行距離が伸びてくるとギシギシとキシミ音が出るケースもある。
その最たる原因はボディのヨレが大きいから。キャビンが広いうえに、スライドドアやリアゲートといったドア開口部が大きいミニバンは、どうしても車体が歪みやすい。ホイールのインチアップや車高調で足まわりを固めていると、なおさら負担は大きくなるという。
だからこそ注目したいのが、ボディ補強。今回、フットワークや剛性アップ系パーツを展開する「キャロッセ」にお邪魔し、代表的な剛性アップパーツの役目と効果について聞いてきた。
基本の補強ポイントは3セクション
【フロントストラット】
フロントの入力を受け止める部分、ストラットタワー。
例えば大きな段差を乗り越える際、ここの強度が足りないとボディがグニャグニャと動いてしまうという。そこで、左右のストラットをバーで繋いで強度を高めるのが「タワーバー」。これによりボディのたわみが収まり、サスペンションがスムーズに動くようになる。
【リアピラー(リアストラット)】
スライドドアやリアゲートなど、開口面積が大きいリアまわりも歪みがち。
コントロール性はもちろん、2/3列目シートの乗り心地に影響するパートなので、シッカリと補強しておきたい。フロント同様に、開口部分に突っかえ棒を入れることでたわみを抑えるイメージ。取り付けも手軽に行なえる車種が多い。
【フロアまわり】
箱型のミニバンはフロントとリアの動きがチグハグになりがち。そこで効果的なのがフロアまわりの補強。応力が集中しやすいメンバーやフロアトンネル周辺を強化することで、全体の剛性を高める。
一体感のある走りに繋がるほか、イヤなキシミ音を抑える効果も期待できるようだ。