レクサスを引き立てるJDMのシンプル哲学。
「Kブレイク」の結論、それがオバフェン。
2017年初頭の東京オートサロンや大阪オートメッセ、初夏の名古屋オートフェスで披露。
レクサス最高峰のセダンへ、「Kブレイク」が与えた衝撃のスタイルがある。このレクサスLSで「Kブレイク」が最も見せたかったことは!?
スーパーカーのオーバーフェンダーは納得できるが、セダンと融合させた「JDMコンプリート」を見たときは衝撃的であった。 プラチナム、ゼロカスタム、ハイパーゼロカスタム、コンプリート零式。Kブレイクにはなんと、LS460前期用のエアロだけで4シリーズを展開。同一車種の前期型へ、ここまで力を注ぐメーカーは皆無だと思う。
その上で、またしても新シリーズの投入。 このクルマで「Kブレイク」が一番やりたかったこととは何か。 「シンプルなエアロとド派手なオーバーフェンダーを融合させた時の科学反応っていうか。派手なエアロに派手なオバフェンっていうのはよくあるパターン。でも、こういう組み合わせって意外と少ない。だから、こんなアプローチもあるんだよっていうのを提案したかったんです」とは、Kブレイクの大林サン。 エアロは究極なまでにシンプルさを追求した「JDMコンプリート」。
ダクトなど、分かりやすく目を引く造形を排除し、高級セダンらしい落ち着いた雰囲気で魅了するシリーズだ。 ゆえに、このデモカーで最初に目が行くのはオーバーフェンダー。この手の貼り付けフェンダーは、ラインが途中で途切れる仕様が多いが、フロントフェンダーはワークス風に下まで延長した意匠に。リアフェンダーの後ろ側はタイヤを強調するためにカットしているが、ドア側はサバンナワークス風にグラマラスさを強調させた。
フェンダーの出幅は、フロント11cm/リア15cmと巨大なのだが、数値以上に大きく見えるのは秀逸なデザインが効いているのはもちろんのこと、シンプルな「JDMコンプリート」のスポイラーの影響なのかもしれない。 また、同社のデモカーはホワイトが基本だが、ボディカラーはオリジナルレッド。
「このLSは製作中から乗りたくて乗りたくて。そのせいでいろんな部分を自分の趣味に寄せてしまい、気が付いたら”赤マジェ”っぽくなっていた。正直、こんなにワクワクしながら作ったのは久し振りです(笑)」。 自分が欲しいと思うパーツを作る。それがKブレイクの原点。
自分が満足できないようなパーツは人を満足させることはできない。その意味では、今回のLS460は最初のハードルを余裕で突破。すでに新型が発表され、中古車市場で手頃になった先代を思いっきりイジるのは大いにアリだと思う。
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