「煽り運転」が起こってしまう原因は!?
その理由が分かっていないのも危険!
昨今、問題となっている「煽り運転」。
以前にドラレコやステッカーを使った対策方法について紹介したが、そもそも「煽られるような運転」を無意識にやってないだろうか。もちろん「煽り運転」はやってはいけない行為なのだが、逆に「”煽られる原因”を作っている」ことも忘れてはいけない。
なぜ、車間を詰められているのか、どうしてパッシングされているのか。
煽られている理由を理解して走っている人はともかく、納得できないままハンドルを握っているケースもあるはず。その原因が解らないままに、煽られた事に対して急ブレーキをかけるなど、トラブルを大きくするような行為も悪質だ。
さて、煽られる原因にはどんなことがあるのだろう。日常で起こりやすい代表的な例を3つ紹介したい。
「なぜ高速道路でよく煽られるの?」
おそらく、「煽られる」ケースとして最も多いと思われるのがコレ。
高速道路には、走行車線と追い越し車線が存在するが、例えば2車線ある高速道のうち、右側(追い越し車線)を走り続けているというケース。追い越すタイミング以外は、左側の走行車線をキープしなければいけないものの、”必要がないのに走り続けている”ということはないだろうか。当然ながら、追い越すための車線をキープされ続けると、後続の車両にとっては迷惑なハナシである。
なかでも女性や高齢者が顕著。煽られている理由や通行帯違反になるという違反(加点1点)の事実を知らない人も多い。
くれぐれも安全運転が基本だが、追い越し車線で追いつかれた場合は道を譲る、という意識をもっておきたい。また、山道などの1車線で法定速度に満たない場合も、走行の迷惑にならないように路肩などの安全な場所に寄って道を譲ることも重要だ。
「お礼の合図はやっていますか?」
例えば、工事の影響による車線規制。駐車場から渋滞している道に出る際など、明らかに”譲ってもらった”ケースでは、当然ながらお礼の合図をしなければいけない。
手を上げたり、会釈したり、ハザードを出すなど、相手にコチラの気持ちを示すことがマナーである。譲った人に対して、この”ちょっとした合図”ができていないことで、イラッっとさせてしまうのだ。
「必要もなくブレーキを踏む理由は?」
見通しの良い直線道路。横断歩道や信号があるわけでもなく、ワケもなくブレーキをちょこちょこと踏んでいるというアナタ。
見知らぬ土地での目的地周辺で迷うことや、気になる店のチェックなど、理由はさまざまだろう。とはいえ、ここで言いたいのは「クルマの流れを察してほしい」ということ。なんの変哲もない直線道路で、ブレーキを踏んで減速されると、後続車が驚くのは当たり前。そのために車間距離は大切とはいえ、”理由なきブレーキ”にイラッとするのも理解できるような気がする。
他にも、ウインカーを出さない、スマホなどの操作で青信号になっても進まない、追い越しをかけようとすれば同時に加速する、などキリがない。
もちろん、煽り運転の行為は悪質だが、煽られている方がその原因を知らないのも問題であり、なおさら逆ギレなんていうのはもってのほかである。
空気を読むことや、譲り合いの精神に長ける日本人こそ、マナーを守って気持ちのいい運転を心がけてほしいものだ。
(ちんサブ)