イタリアデザインの国産初スペシャリティカー
「プリンス・スカイラインスポーツ」を発見!
希少車や絶版車、珍車に輸入車など、国内外の旧車が約800台集結した「お台場旧車天国2017」が、11月19日(日)に東京・お台場にて開催。
当日は、旧車用のパーツやグッズなどが買えるスワップミートや、メーカーブースなどもあり会場は大盛況だった。
そんな中、会場で一際注目を浴びていたのがこの1台。
オーナーズクラブの「PMC(プリンス・モータリスト・クラブ)」のブースで展示されていた「プリンス・スカイラインスポーツ」。しかも、1962年製という半世紀以上前の個体である。
ご存じの方も多いと思うが、「スカイライン」は元々、「日産自動車」と合併する前の「プリンス自動車」が1957年に発売したモデルが最初。「スカイラインスポーツ」は、その初代「スカイライン」がベースのスポーティモデルなのだ。
国産初のスペシャリティカーともいえるこのクルマは、1962年に写真のクーペモデルとコンバーチブルモデルが発売。
当時注目されたのが、イタリアの有名カーデザイナーである「ミケロッティ」が手掛けた、じつにエレガントなスタイルである。
流麗で個性的なボディは、イタリアの職人の指導により完全ハンドメイド。しかも、販売価格がかなり高価だったこともあり、クーペとコンバーチブルで合計60台ほどしか作られなかったというレア中のレアなモデルだ。
なんといっても特徴的なのが、ツリ目の4灯ヘッドライト。いま見てもかなり威厳あるフェイスである。
フロントグリルには、今はなき「プリンス」のロゴがあしらわれている。
縦目のテールランプもかなりオシャレ。今のクルマにはないエッジが効いたデザインやメッキ製バンパーなどもグッとくる。
会場には、ほかにも、「プリンス自動車」が発売したトラック「プリンス・マイラー」を展示。
さらに、初代「プリンス・スカイライン」用カタログのパネルなどもディスプレイされていた。
まるで博物館のようで、とっても楽しいなブース。
当時にタイムスリップしたようなレトロな空間が堪能できたのである。
(撮影レポート:平塚直樹)