米軍用車やデコトラ風センチュリー
ロケットマシンなどレア度は無限大!
国内外の旧車が約800台集結した「お台場旧車天国2017」が、11月19日(日)に東京・お台場で開催。
当日は、1975年〜1979年に全10作品が作られた映画「トラック野郎」シリーズで、主演の菅原文太さんが実際に乗った「一番星号」が展示されるなど、珍しい旧車たちも目白押しだった。
そこで、ここでは、特に面白かった珍車たちを紹介しよう。
第2次世界大戦中の水陸両用車
まずは、「フォード・GPA」。これは、第2次世界大戦中の1942年からアメリカ軍が採用した水陸両用車だ。
まさに、ボートとクルマをミックスしたような独特のボディを持つこのクルマ。
エンジンは水冷直列4気筒2199ccで、54馬力を発生。1943年のイタリア・シチリア島上陸作戦にも使われたモデルなんだとか。
水陸両用ということで、4つの車輪にくわえて車体後部にはスクリューも装備。
タイヤには「Ford(フォード)」のロゴも! 細部まで超レアな1台であった。
「あぶデカ」レパードも登場!?
こちらは、1980年代の人気TVドラマ「あぶない刑事」に登場したクルマにそっくりな「ニッサン・レパード」。
元々は、パール2トーンだった外装をオールペンでゴールド2トーンに変更。
内装もブラウンにカスタムするなどで、劇中車と同じ3.0アルティマグランドセレクション仕様にしている。
会場内ではパトライトを搭載し、さりげなく当時の雰囲気を再現。
そういったモデファイがいつしか話題になり、雑誌などで取り上げられることに。
2016年公開の映画「さらばあぶない刑事」では、オーナー共々登場。「あぶデカ」ファンにはかなり有名なクルマだろうな、きっと。
「センチュリー」がデコトラ仕様に!
まさにデコトラのようなオブジェをルーフに搭載した、トヨタの高級車「センチュリー」。実はこのクルマは、石焼きいも販売車。トランクの内部に芋焼きグリルを搭載し、竹ヤリマフラーは焼くときに出る煙の排気用として、稼働!?しているとか。これは思わず買ってしまいそう!
ジェット戦闘機風コクピットのバイク
こちらは、実際に1988年にアメリカで製作された2輪車。
「ライトスター」や「パルス」という名前で販売され、エンジンはヤマハ製400cc、ホンダ製450ccや1000ccを搭載するなど複数のモデルが存在するという。
製作会社が1991年に倒産するまでの、わずか3年間だけ作られた激レア車だ。
メッサーシュミット似のミニカー
1900年代初期に、ドイツのメッサーシュミット社が作った車にそっくりなスタイルの「ミツオカ・K2」。49ccエンジンを搭載したミニカーで、コンパクトなボディがかわいさ満点!
普段お目にかかれないクルマを見るのは、かなり楽しいもの。
いやいや、旧車って奥が深いものですね。
(撮影レポート:平塚直樹)