歴代スカイラインGT-Rのレーシングマシンが
富士スピードウェイを駆け抜ける!
富士スピードウェイで11月26日に開催された「ニスモフェスティバル2017」には、日産の歴代レーシングカーが勢揃い。とくに今年はGT-Rをメインとするだけに、その移り変わりも楽しめる内容になっていた。
とくにハコスカ(C10型スカイライン)、ケンメリ(C110型スカイライン)など往年のマシンが見られるだけでなく、すべてのクルマのエンジンに火が入り、レーシングスピード(パレードランではない)でサーキットを走行する姿は圧巻だった。
イベント広場で9時のオープニングが行われている頃、パドックでは9時半から始まるサーキットサファリで走行する歴代マシンが暖機運転を行っていた。写真はR32型スカイラインGT-RのグループAマシン(タイサン号)。駆動系も暖めるために、四輪駆動(4WD)のスカイラインGT-Rは4輪を宙に浮かせてタイヤを回転させている。
日産の名機RB26DETT型直6エンジンを搭載した最後のGTマシンとなったPENNZOILニスモGT-Rなど、各マシンのエンジンには続々と火が入り、最終チェックを受けていた。
ここでは、ニスモフェスティバルでファンを魅了した歴代マシンを一挙に公開しよう。
NISSAN GT-R GT1(2011年)MOTUL AUTECH GT-R(2013年)XANAVI NISMO GT-R(2008年)MOTUL PITWORK GT-R(2003年)R34型スカイラインのレーシングモデルながらV6エンジンを搭載。1995年にル・マン24時間レースに参戦した「NISMO GT-R LM」。R33型スカイラインGT-Rが登場した年にホモロゲーションモデルとして製作された。 カルソニックGT-R。1990年のグループAに参戦。星野和義選手がドライブした。STPタイサンGT-Rは1993年モデル。高橋国光選手と土屋圭市選手がドライブ。グループAでの勝利のために開発されたRB26DETT型2.6リットル直6ツインターボエンジン。R32型スカイラインGT-Rに搭載され、アテーサE-TS(4WDシステム)を採用。グループAで圧倒的な強さを誇った。
HKSスカイライン(1992年)。チューニングメーカー「HKS」がグループAに参戦。プライベーターながらも1993年には2度のポールポジションを獲得。日産ワークスチームを破り優勝したこともある。スカイラインHT 2000GT-R(1971年)。50勝の金字塔を立てたC10型スカイライン(通称ハコスカ)。デビュー当初は4ドアモデルだったが、後に写真の2ドアハードトップに変更された。
搭載エンジンは2リットル4バルブ直6DOHC。GT-Rの称号である6気筒エンジンの源流となった。
スカイライン2000GT-Rレーシングコンセプト(1972年)。世界的なオイルショックで、日産はレース活動から撤退。ハコスカ(C10型スカイライン)の後継モデルとして期待されたケンメリ(C110スカイライン)GT-Rだったが、レーシングコンセプトモデルが制作されていたが、実戦で走ることはなかった。
スカイラインGTS-R(1988年)。ケンメリ(C110型スカイライン)以来のGT-R復活かと期待されたR31型スカイラインGTS-R。RB20型2リットル4バルブ直列6気筒DOHCターボを搭載したが、残念ながらGT-Rの称号は与えられなかった。