スカイラインファンなら見ておきたい
現代に蘇った50年以上前の名車
貴重な名車のレストアにも力を入れている、ブレーキメーカー「エンドレス」。
その「エンドレス」が蘇らせた一台に、富士精密工業が製造した、初代プリンス・スカイラインの1900㏄版、プリンス・スカイライン1900デラックス(1961年デビュー)がある。
今回、「ニスモフェスティバル」の会場には、美しく現代に蘇らせた”プリンス・スカイライン1900″を展示。ただでさえ見ることのできないレアな実車を、目の当たりにすることができた。
当時国内最強のGB4型は、91馬力。セミモノコックボディに、国産初のド・ディオンアクスルをリアサスペンションに搭載し、グリスアップ不要な無給脂シャーシを採用した、画期的なメンテナンスフリーのクルマとしても、歴史に名前を刻んでいる。
三代目スカイラインとなるハコスカ、四代目のケンメリをはじめ、R32、R33、R34の第二世代GT-Rを含め、すべてのスカイラインのルーツといえるこの一台。
これだけ極上の初代スカイラインはめったにお目にかかれないということで、「ニスモフェスティバル」に訪れていた多くのスカイラインファンからも、熱い視線を浴びていた。
先進性溢れる、スカイラインのご先祖様=BLSID-3型と、それをここまで手間をかけて見事レストアさせた「エンドレス」の熱意に、スカイライン・ファンの一人として最敬礼したい。
(リポート:藤田竜太)